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91話
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「鬼……?」
天照は口を抑える
血生臭い匂いが充満してきた
「…………人間……では……なさそうですね……?」
鬼はそう言うとゆらりと天照に近づく
「こ、、、こ、、、こ、来ないで!!!」
天照はそう言うと空へ飛んだ
ー鬼は空飛べないはずだし……
なんだか少し怖いから飛んでおこうかしら……ー
そう思っていると
中へ浮かんだ天照を
その鬼はじっと見つめ…
「……おや、、、やはり人間では……
ありませんでしたね……?
あれは、、、太陽神……ですかね…
飾りを見たら確かに本に記されていたのと似てますし……
天照大御神……でしたっけ、、、?
それなら……私の次の獲物には申し分ないですね………」
そう言うとその鬼も
「え?」
飛んだ
「え、え、え、私、鬼が飛ぶなんてこと
聞いたことないんだけどおぉぉおおおおお??!!」
急いで逃げる天照
しかしそれに負けじと
後ろから勢いよく近づいてくる鬼
「な、な、なんでなのよぉぉぉぉ!!!!!!
私は天照よ!!!こんな所で……
こんな鬼なんかに……負けてたまるものですかぁ!」
そう言って衣を橙色に光らす
鬼は少し立ち止まった
その瞬間を見て
ーシュンー
鬼の横をつっきった
「やった!!!
うまくいった!!!」
「ほう……!
やはり、、、普通のとは違いますか……!
ですが!!!」
そう言って鬼は天照の衣を掴んだ
「きゃっっ!!?」
「ツメがあまいですね!!!!」
そういって天照をそのまま地面に叩きつけた
「きゃァァァァァァ!?」
顔面からモロにいく
鬼は笑う
「おやおや、、、神もその程度ですか……
正直ガッカリだ……」
はぁと溜息をつきながら
砂煙を見ていると
「ぬ、、、、」
「ぬ?」
「ぬぁんですってぇぇえええええ!!!!!!
この私が!!その程度!!!?
ええ、私は泣き虫よ!普通の人より泣き虫よ!
けどね…………
強さは……伊達じゃないのよ!!!」
そう言って煙がたちこめた場所から
一瞬で消える
鬼はすぐさま辺りを見回す
「馬鹿ね、、、、
貴方はどこを向いているの?」
そう言うと地面からツルが鬼を捕まえた
「なっ、、、!?」
「さぁ、ツルちゃん!
縛り上げなさい!!!」
そう言うとツルは勢いよく伸び
強く縛り付ける
鬼は少し苦しそうな顔をした
その時……
ーツゥッー
「え、、、、」
虚ろな目に一筋の水を流す場所ができた
ポロリポロリ涙が流れていた
そこには何故か……
目を惹き付けられてしまった
ー……なんでそんな顔、、、、するの?ー
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