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15夜
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「あ……ぅ」
「ふふっ、可愛い。満。あぁ、可愛い可愛い可愛い。それに、凄く……綺麗だ」
未だにボーッとキスの余韻に浸っている満の上に四つん這いで跨り、キスの雨を降らす。
満の手の平に己の指を絡ませて、それでも満は満月のなすがままにされていた。
暫く満月が行為に及んでいると、満がやっと自我を取り戻した。
「こ、こは……」
恐怖に唇を震わせながらも何とか言葉を紡ぎ出す。その声は美しくも、僅かに掠れていた。
「ここは私の家。人間の間で言うと、天国……になるのかな? 」
天国と聞いた満は僅かに目を見開いた。
「お、れ……死んだ、の 」
「ハハハ、私が満を殺すわけがないよ。……満は、私の伴侶になったんだよ」
満月は心底愛おしいというように、上から満を見詰める。
「はん、りょ」
「そう、伴侶。私と一生を生きることを許されたのさ」
「そんな、嘘だ……っあ! 」
「嘘じゃない」
そういうが早いか、満月は満に着せていた淡い水色の浴衣の合わせを勢いに任せてはだけさせた。
まさに着せられていたというだけで、下は何も着せられていなかった。下着すらも。
露になる己のペニスに外気が触れ、満は顔を真っ赤に染め、前を隠そうとした。しかし、その手はあっさりと布団に縫い付けられる。
「や、やめっ! 」
「ここ」
「ぅあっ」
つう、と脇腹から下りてきた指先は、股関節のところで止まった。擽ったさに、思わず下肢を擦り合わせる。
「満は私の名前を呼んだ。これが、満が私の伴侶である証だよ」
俄に信じ難い話を次々と語られるが、満はどれも完全に虚言とまとめることは出来なくて、そんな考えを振り払うために僅かに身を浮き上がらせ、満月がとんとんと軽く叩いているところをのぞき込んだ。
どうかそんな印は無くて出来ることならば早く、一刻も早くこんな悪夢から目覚めたいと願って。
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