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宵⑥
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「……………いや…何してんすか………宮内先生」
宮内先生と呼ばれたこいつは、
ついさっきまで教室で朝のホームルームをやっていて、
ついさっきまできちんと担任を全うしていた。
が、この瞬間残念なことに、
彼には『生徒の顔を撫で回したエロ教師』のレッテルを貼られてしまった。
こんなことが起きているのに顔色一つ変えないし、喋りもしない。
「…やっぱりお前、本当に顔綺麗だよなぁ」
「…え?」
「いや、前から思ってはいたんだけど。何で男子校来たの?共学行けば死ぬほどモテそうじゃん」
「…第一志望の高校に落ちて、併願で受けたここに入ることになったんですよ。
……てか今そんなことを話すタイミングじゃねーし。何で生徒の寝込みを襲ってんだよ!」
「襲ってねーよ、見てたらつい触りたくなった」
「見てる時点で嫌だし…触ってる時点で襲ってるも同然だわ」
「はぁもう面倒くせーなぁ…
俺も隣のベッドで寝てたんだよ、で、隙間からお前の顔が見えたから、なんかイタズラしてやろーと思ってさ」
「はぁ」
「そしたらスヤスヤ寝ているから」
「寝ているから?」
「ムラっとして触った」
「気持ち悪っ!理由になってないし!!」
罵詈雑言を浴びせてやろうかと思った瞬間、保健室の先生の『ここは病気や怪我人が来る所であって元気な人はお帰りください』との旨…いや、怒鳴り声が聞こえ、見事に俺たちはつまみ出されてしまった。
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