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熅れ⑨
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漏れる息が荒い。
唇を噛み締めて忍んでいるように見える。
彼を飲み込みながら揺り動かされる体に意識を戻した。
「っ…」
薄く目を開いて、熱に揺れる瞳を見つめる。
そっと彼の頬に触れると、手を重ねて愛おしそうに頬を擦り寄せてきた。
そして追い打ちをかけるように強く腰を打ち付けられる。
振り戻された刺激に嬌声が上がった。
「うぅっ……?!っん、はぁ」
「ごめん、もう無理……止められそうにない」
徐々に早まる律動の感覚が、彼の状態を物語っていた。
仰け反るような悦楽に、射精感が押し寄せてくる。
飛んでしまいそうな意識の中、確かに彼と繋がっている現実離れした状況を感じた。
─あの、ミヤ先生が。
─俺を好きだと言って、それから。
─それから……
中がドクン、と数回脈打つ。
彼は口の端で苦しそうに喘ぎ声を漏らすと、後孔に生暖かい白濁を注ぎ込んだ。
同時に自分も腰を震わせ達したと思ったが、性器からは何も吐き出されていなかった。
「……ドライでイっちゃったね」
彼の精液が後ろから伝い、小さく喘いでいると恍惚の表情を浮かべた彼が、くしゃりと髪を撫でてきた。
聞きたくもない恥ずかしい言葉を添えて。
「……今、そういうこと…言うな」
「初めてのエッチでドライでイくの経験するなんて、宵は才能があるな」
汗ばんだ肌を重ねて抱きついてきてキスをされる。
されるがまま、という感じだったが、強引に唇をこじ開けられ、舌をねぶられた。
俺はまだ力も入らないというのに、どこにそんな元気があるのか、再び“やる”モードに入った。
「ちょ…ちょっと、待てよ 俺もう力が」
「俺はまだ1回しかイってないよ?宵ちゃん?」
「その呼び方やめろ……」
不敵に微笑んだ彼は、悪魔というよりケダモノにしか見えない。
否定するだけ彼を煽ると思い、近付いてくる腕に触れ、観念したように目を瞑った。
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