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作られた邂逅③
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「はぁ?制服のスカートを貸せ?何でよ」
ファッション雑誌を捲っていた姉は手を止めて、こちらを怪しむように睨んだ。
「文化祭でコスプレ喫茶やるから」
「えーっ!?男子校で?!超ウケる!!つーかスカートキツくて入らないでしょ」
「無理矢理でも着る!あと、姉ちゃんの友達にもスカート持っている人いたら呼びかけて欲しい」
「いいけど、私ら高校とっくに卒業してるし、あんまり集まんないかもよ」
「そしたら頭にリボンでも付けてやるよ」
その言葉に対し、再び「超ウケる」と全くウケていないような顔でスマートフォンをいじった。
結果、ノリの良い姉の友達は快く引き受けてくれ、結構な数のスカートが集まった。
「……という訳だ」
成り行きを説明すると、納得したと同時に元女子高生が着ていた制服を自分たちも着るという事実に、唾を飲み込む輩もいた。
「じゃ、始めるかー何かあったら言えよー」
気のない返事をし、各々作業に取り掛かる。
俺は文化祭実行委員だから、全体に声を掛けつつ人手の足りない所があれば手伝う、と言った感じだ。
早速絵の具が無い、絵筆が無いとかで騒いでいるのでほとほと呆れつつ声を掛けようとした時。
「月島君!」
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