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火照り⑤
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そう言いながらゆらりと立ち上がり、ズボンに手を掛けた時、次に起こることを予感して吐き気がした。
「さ、慣れているだろう?綺麗にお掃除してくれよ」
何もせずともいきり立ったグロテスクな男の欲を目の当たりにし、身体に力が入る。
口を一文字に結び、ゆるゆると首を振る。
だがそれはどんどんと迫ってきて、唇に触れた。
「君のその、形の良い唇で、赤い舌で……舐めるんだ、早く」
顔を背けると同時に殴られ、激しい衝撃と痛みが頬を襲った。
ぐわんと視界が歪み、口の中に血の味が広がる。
「ってぇ……」
「痛みを堪える顔も美しいね、たまらないよ」
切れた唇の端から滲む血を、男の性器で塗り広げられる。
生臭いソレと血の臭いに震えながら耐えていると、今度は腹部を蹴り挙げられ、声にならない叫びが上がった。
そして、僅かに開いた口の隙間に、男は性器を捩じ込んできた。
頭の中を鈍器で殴られたような衝撃が走る。
今、自分がされている現実を信じたくなかった。
「っふ……んむっ…!んんっ!」
「はぁ、ぁあ…温かい……気持ち良い………」
顔を離そうとするも、壁際に押しやられてガツガツと喉奥を突かれる為に、それが出来ない。
喪失感と嘔吐感がとめどなく溢れてくる。
「んんっ!うっ、……ゲホッ…!!」
「最高、最高だよ……!この快感、このアングル、この表情…………はぁ……っ」
抵抗する力も無くなり。虚ろな世界だった。
しかし、こんな状況でも、浮かんでくるのは─
彼の表情だった。
「……はぁ、はぁ…イ、イくよっ……!」
あぁ、もうお終いだ……そう思った時。
男の後ろで、鍵の開く音がした。
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