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悪戯③
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「ルール……?」
「そ。問題を1問間違えるごとに罰ゲームを宵に受けてもらう」
「え、そんなの無理……」
「嫌な結果が待ってると思ったら、それを回避しようといつもより頭が働くんだよ。
それに、罰ゲームの内容も嫌じゃないものだと思うよ」
嫌いじゃない内容の罰ゲームって何だ。
最早それは罰ゲームじゃなくて……
「宵からしたら、ご褒美かもな」
言葉は裏腹だったり色々な意味が孕んでいるが、彼の言う事は恐ろしく不誠実である。
でも確かに真意を得ているというか、心の奥底では納得してしまうような矛盾があった。
大きくため息をついて、次のページをめくった。
元々苦手な数学を更にやりづらくさせてどうするんだ、と彼に吠えたくなったが、そんな所で罰ゲームが撤回される訳では無さそうだ。
大人しく、やるしかない。
再びペンを走らせた。
問題を解いている間、彼はさながら上機嫌だった。
時折耳に息を吹きかけたり邪魔をしてきたが、いちいち反応しては彼の思う壷だ。無視をし続けていた。
「出来た……」
「よし、答え合わせするか」
テスト範囲は終わったし、もうどうにでもなれという感じだった。
彼に体重を預けて目を瞑った。軽快にペン先が滑る音が聞こえる。
「はい、終わり。お楽しみの結果発表していい?」
「楽しみじゃねえし……いいよ、早くして。」
「結果は…………7問不正解」
─あぁ、終わった。
そう思った時、彼が首筋に舌を這わせてきた。
吸い付かれ痛みが走ったと思ったら、そこを生あたたかい感触が伝い、あっという間に印を付けられた。
「罰ゲーム1つ目」
「やっぱりこういうことかよ……」
息つく暇もなく、顔を後ろに向かされキスをされる。
舌がぐるりと粘膜をかき乱した後、水音を立てながら蠢いて俺の舌先を絡めた。
ビターな大人のコーヒーの味がする。
お子様舌な俺は、彼に翻弄されっぱなしだ。
唇が離れ、正常な呼吸をやっと取り戻す。
酸素を吸い込むと再び唇を塞がれ、頭がクラクラとしてくる。
「これが2つ目」
「…いちいち言うなっ……!」
そして、シャツに手を掛け脱がされると、露わになった上半身を優しく撫でられた。
身体のラインに触れるか触れないか、ぎりぎりの所を指が滑っていくので、もどかしくて堪らない。
彼は僅かに口角を上げてから、突起を指で弾きくりくりと捏ねた。
「んぅっ……」
「3つ目」
「言うなって……ぁ、ふっ」
反論したが、彼の手が下半身に伸びた瞬間に固唾を飲み込んだ。
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