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企てる⑥
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「君、今の自分の立場分かっててそんなこと言ってるの?」
ミネラルウォーターを手渡されながらそう言われ、頼りなく眩む視界だが力いっぱい彼の手を払い除けた。
ゴトン、と音を立てて虚しくペットボトルが転がる。
「……ふふ、どこまでも強気なんだね。良いよ」
「話し掛けんなっ……」
ソファの肘掛けの部分に片手をついて、見下ろされる。
そして、ゆっくりと唇をなぞられた瞬間、全身に感じたことのない痺れが走った。
「っあ……!?」
「ん、効いてるね」
ワイシャツの隙間から手を差し込まれ、肌を彼の手のひらが撫でる。
大嫌いな奴が自分に触れているはずのに。
ただ手が往復しているだけなのに。
身体は意と反してビクビクと揺れてしまう。
さっきから身体の様子がおかしい。
少し肌がどこかに触れるだけで、頭のてっぺんから爪先まで甘く粟立つ。
「……んんっ!」
「声、我慢しないでもっと出していいよ」
「出さ、ねぇっ!本当にぶっ殺す…!」
「やれるもんならやってみなよ」
蹴りあげた脚は難なく受け止められた上に、寧ろ足を大きく開かされて羞恥に耐え難い格好となってしまった。
「離せ…っ」
「嫌だ」
馬乗りになる形で近付いてくる彼から必死に逃れるも、ソファの背が邪魔をする。力が上手く入らない。
─本当にどうしたんだ、俺…
「あーあ、フラフラじゃん月島くん」
「…何した、んだよ……俺に……」
「知りたい?」
その問いに黙っていると、口角を上げて俺の頬を撫でてきた。
「ジュースにね、ちょっと強めの睡眠薬と媚薬を混ぜたの」
「…………は?」
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