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「そういうことか」
朔弥は納得したように頷いた。
「そんなこと気にしないで。利用されたっていいんだよ」
そう言って柊は俺の頭を優しく撫でてくれた。
俺の気持ちは少しだけ和らいだ。
それから今日起こったことを大まかに三人に話した。
俺が話し終えてから朔弥が口を開いた。
「この前のやつは、少なくとも蒼衣が好きという上での行為だったけど今回は違うってことだよな。まぁ好きだからって許されることじゃねぇけど」
「………」
そっか…
全然考えてなかったけど、言われてみればそうだ。
「そういえば俺が着いた時に一緒に居たのって生徒会長だったよね?」
「え?あぁ…うん、そう」
「生徒会長が助けてくれたのか?」
「え?うーんと…そうかも?」
俺は確認するように柊に視線を向ける。
柊は困った表情を浮かべながら言った。
「俺が椿葵くんの元に着いた時には襲ったやつらはもういなかったから。体育倉庫から出て来る所は遠目で見たけど」
あぁ…思い出したくないなぁ…
そんなことを思っていたら、海が俺の頭をポンと撫でた。
「とりあえず蒼衣は風呂入ってきな。風呂出たらみんなで飯食いに行こ」
「うん」
俺は頷いて風呂場に向かった。
シャワーを頭から浴びて、全てを洗い流す。
そして気づく。
首筋にキスマークか付いていることに。
全身に鳥肌が立った。
気持ち悪い…
早く忘れたい…
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