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俺と柊は放課後の学習室に来ていた。
テスト前だから、結構人がいて少しざわざわしてる。
「ちょっと人多いけどここでいい?」
「うん。平気」
「じゃあ始めよっか」
そして教科書を開いて、練習問題を解いていく。
分からないところがあると柊に聞く。
柊の説明はすごく分かりやすくて、もしかしたら先生より教えるのが上手いんじゃないかってくらい。
そして勉強を始めて一時間くらい経ったくらいで一度休憩を挟むことになった。
「じゃあちょっと休憩しよっか」
「うん。俺、トイレ行ってくる」
「ん。一緒に行こうか?」
「目の前だし平気」
「そう?なんかあったら大声出しなよ」
「あははっ、そうする」
そして学習室を出て、目の前のトイレに入る。
中には何人か人も居たけど、特に声を掛けられることもなく学習室に戻ったら、柊の前に二人の生徒がいる。
何やら楽しそうに会話をしていて、ズキッと胸が痛んだ。
なに話してるんだろ…
柊楽しそう…
モヤモヤする。
扉付近で立ち止まって中に入らずにいたら、柊が俺に気づいた。
そして二人に何か言って、席を立ち俺の元へやって来た。
「どうしたの?何かあった?」
俺は首を振る。
「中入んないの?」
「…の……れ…?」
「え?なに?」
「いまの…だれ…?」
「今の?あー…B組の?」
「B組かなんて、知らない」
思ったより、冷たい声が出た。
「どうした?…もしかしてヤキモチ?なんて…」
「っ……!」
"ヤキモチ"
その言葉に一気に顔が熱くなった。
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