アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
微笑んだ湊はそのあとに少しキュッと表情を引き締めた。
「…なぁ、朔」
「ん??な、なんだよ、急に真面目なトーンで」
いつになく真剣な表情をしている湊に少し困惑しながら答える。
「あのさ、俺………だ…」
「え?なに?なんて??」
聞き取れなくて聞き返す。
「…好きだ」
「………は????」
「お前が好きだ…ずっと、前から」
湊の真剣な眼差しに俺は驚きつつ
「い、いや、俺じゃなくてさ、お前の好きな「俺は朔が好きだ」
湊の切れ長の目は射抜くように、真っ直ぐ俺を見ていた。
その視線に耐えきれず、俺は
「ご、ごめん、俺、用事あるんだった!!先、帰るわ!!」
そう言って、逃げるように走った。
「あっ…朔!!」
後ろから湊の声が聞こえたが、追ってくる気配はない。
申し訳ないと思いつつも俺は走り続けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 39