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8(side湊)
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嬉しかった。
とにかく嬉しかった。
逃げられた時は完全に拒絶されたかと思って、気持ちに封をしなければいけないと思った。
けど、朔は俺の想いを受け止めてくれた。
きっとあいつの「好き」は、まだ俺と同じ「好き」じゃないし、そもそも「好き」とは言われてない。
あいつの口ぶりからすると、友達の延長線上の「好き」を俺が恋愛感情と勘違いしていると思っていること、付き合ってみればきっとそれを俺が自覚するだろうという考えをしているんだとわかった。
けどそんなの俺は昔から考えてる、考えた末に俺はあいつを、朔を恋愛感情として「好き」だと思っていると確信した。だからこそ俺は告白したんだ。
せっかく手に入れられたこのチャンス、みすみす逃したりはしたくない。俺が本当に本気で朔のことを好きだと思い知らせてやる。
できることなら朔を俺に惚れさせたい。
大切で大事な幼馴染で親友、そして…俺の初恋の人。
……それにしても額に口付けたときの反応、可愛かったなぁ。
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