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朝になり、いつも通りの時間に起きて、いつも通り朝ごはんを食べて、いつも通り家族に「行ってきまーす」と言っていつも通りの時間に家を出る。
いつも通りではないのは、玄関の扉を開けた先に立っている湊が、幼馴染で親友、そして恋人(仮)になっているということだ。
「おはよ」
湊は綺麗な顔に爽やかな笑顔を浮かべひらひら手を振りながら言ってくる。
「…はよ」
昨日の夜のことを思い出すと何か気恥ずかしくて顔を見ることができない。
「照れてんの?かわいい」
そう言いながら湊はぽんぽんと俺の頭を撫でる。
顔に熱が集まるのを感じた。
「てっ、照れてねーし!」
「顔真っ赤だぞ、お前(笑)、いいから、ほら、行こうぜ?」
キッと湊を睨め付けるが、軽くあしらわれ、腕を引かれる。
そこからはなんか慣れてきて他愛もない話をしながら学校までの道を歩いていた。
すると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「よーっす!おっはよーー、朔!湊!」
着崩した制服に、明るい金髪をツンツンと逆立てて、猫みたいなアーモンド型の目をもつそいつは、楽しそうに俺らに話しかけてきた。
こいつは俺たちのクラスメイトの似鳥和樹(にとり かずき)。名前順的に席が近いこともあって、俺たちは学校では基本3人でいることも多い。
「おう!おはよ、似鳥」
「おはよ」
挨拶を返すと俺らの横に並んで一緒に歩く。
ふざけあったりしながら、俺たちは学校まで歩いていく。
これはいつもの光景なのだが、果たして俺と湊の今の関係
をどう説明しようか…いや、話さなくてもいいのでは…?けど、なんか、なんていうか…うーーーーん…。
とか思っていると
「いや、どんだけだよ、流石だわ!…って、朔、聞いてる????」
もやもや悩んでいて話を全然聞いてなかった俺に似鳥が聞いてくる。
「…ん?あ、ごめん、なんだっけ?ごま油は何にでも合うって話?」
「ちげーよwww全然掠ってもいねえよwww」
俺自身もよくわかんないこと言ったと思ってる。いや、本当にごま油は素晴らしいと思うけど。
そんな俺に対して似鳥が笑いながら言う。
「だからさ、湊がまた告白されたって話だよ(笑)」
Oh…早速その話か。
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