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似鳥の言葉に、
「あ、ああ、そうみたいだな」
俺はいつも通りいつも通りと自分に言い聞かせながら笑う。
「でもあれだろ?どうせ今回も振るんだろ?」
ニッと笑いながら似鳥が湊に聞く。
「ああ、その話だけど、俺こいつと付き合うから」
悪戯っぽく笑って湊は俺の肩を抱いた。
…………お?
「って、お前何さらっと言ってんだよ?!!!てか、試しだし!!!!!!」
言うか言うまいかで悩んでた俺、バカみたいじゃん…っていう気持ちと突然肩を抱かれた驚きで赤面する俺。その横で似鳥はアーモンド型の目を大きく見開いたかと思うと、嬉しそうに細めた。
「まじかーーー、湊…まじかぁ」
うんうん、と楽しそうに頷いている。
「なんかお前、そんなに驚いてないな」
「いや、湊が朔を好きっていうのは見ててわかってたし?俺そういうのにも別に偏見とかないし」
俺が言ったことに対して、当然だというように似鳥が笑いながら言った。
「え、俺そんなにわかりやすい?」
湊が首を傾げながら聞く、未だ俺の肩を抱いたままである。
「わかりやすいも何も、ほとんどいつも朔のこと見てるじゃん、しかもすごい幸せそうな顔で」
「まじか、俺そんな顔してたんだ」
ちょっと呆れたような顔で笑う似鳥の言葉に、湊はいつもより上機嫌な様子だ。そして肩を抱く腕に少し力が入った。
「こら、湊。そろそろ学校だから離れろ、似鳥にはもうバレてるっていうかバラしたから良いとしても、他の奴らにバレると色々めんどくさいから、な?」
湊の目を見て言うと、湊は少し赤面して腕を離した。
その横で
「おーっと!ここで二階堂選手!!その身長差ならではの上目遣いを上手く使いこなしてきました、中々のやり手です!!!」
似鳥が謎の実況をしていた。
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