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「不意打ち」
湊はそう言うと嬉しそうに切れ長の目を細めた。
「〜〜っ…!」
恥ずかしくなって俺は顔を手で覆う。
すると湊はぎゅっと俺を抱きしめて耳元で囁いた。
「…大丈夫、お前が本当にそういう意味で俺を好きになってくれるまでこれ以上はしないつもりだから」
俺は何も言えず、湊にそのまま抱きしめられていた。湊は俺を大事そうに抱きしめていた。
数分経ってから、湊は俺を解放してくれた。
そして
「戻るか」
そう言った顔は、少し寂しそうだった。
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教室に戻ると似鳥が自分の席で近くの席のやつとワイワイしながら昼飯を食べていた。
似鳥は、俺たちに気づくと
「ごめんなー!!思ったより長引いちまって!!」
「ん、大丈夫」
両手を合わせながら困ったような笑顔で言う似鳥に、少し微笑みながら俺は答えた。
すると、俺の耳元に口を寄せて俺にしか聞こえないくらいの声で
「もしかして、お楽しみだった??」
そう言って顔を離しニヤッと笑う
「バルス」
俺はそう言って似鳥に目潰しをする仕草をした。
「目が!!目がぁ!!!」
俺と周りで見ている奴らはそれを見て笑った。
俺の後ろにいた湊が不満げな顔をしていたことに気付いたのは似鳥だけだった。
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