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次の日、学校の昼休みに湊は先生に呼び出されたため、俺は似鳥と先に屋上で昼食をとっていた。
最初はくだらない話をしていたのだが、俺はふと聞いてみたくなって真面目なトーンで似鳥に聞く。
「なぁ、似鳥」
「ん?ど、どうした?」
似鳥は突然真顔になった俺に少し驚きながら応える。
「あのさ、友達の好きじゃなくて、恋の好きってどんな感じ?」
「んぶっふぉ!!!!!!!!はぁ?!!!何よ、突然どうした!!!!?」
似鳥が飲み物飲んでたりしたら大惨事だっただろうなぁと呑気に思いながらも俺は似鳥を見つめる。
「いやぁ、えっと、恋の好きって言うのはなんというか、あれだろ。あの、こう、相手を見てると胸がキュンッてなって…ふとした仕草とか表情に胸が締め付けられるような幸せなような…って何言わせるんじゃ、おいw」
似鳥は少し照れた感じで言う。
ていうか、それって、最近の俺に当てはまったり…?
…してる?
「お前は突然どうしてそんな事を聞いてきたんだい」
いつものテンションで似鳥が聞いてくる。
俺はここ最近の湊に対する俺の変調について言った。
「朔…お前…いや、鈍感ってのはわかってたけど…お前…」
はぁぁぁ…と深いため息をついて似鳥が額を押さえる。
これじゃあ湊が浮かばれねえよ…と呟いているのが聞こえたが、そもそも湊は死んでいない。
「なんだよ、何が言いたいんだよ」
俺が少しムッとした顔で聞く。
「お前さぁ…ふっつーに恋愛的に、湊のこと好きだろ」
似鳥は呆れたように眉を下げて笑った。
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