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俺が…湊を恋愛的に…好き????
「い、いやいやいやいや、それはないだろ!」
「なんでだよwww」
だって、さ?あいつはただの幼馴染であって、なんかの気の迷いで俺を好きだと勘違いしてるんだろうし、だからこそ試しに付き合ってその勘違いを自覚してもらおうとしてたわけだし?そもそも、俺も湊も男だし?
「…俺があいつを好きとか、ありえん」
俺がボソッと言う。
心なしか顔が熱くなってる気がする
「でも残念ながら現実は違うんだなぁ、さーくくん?」
似鳥がニヤッと笑いながら言ってくる。
「お前がさっき言ってた感じのは完全に恋の病の症状なのだよ。うんうん」
腕を組んで満足そうに頷く似鳥。なんなんだお前。
「てか、そもそも、朔」
急に真面目なトーンで名前を呼ばれ、ビクッとする。
「な、なんだよ」
「お前、自分が湊のこと好きだって気づいてるだろ?」
その言葉に俺はドキッとした。
湊の一連の行動によるドキドキした感じとはまた違う、なんか、こう、核心をつかれたような、そんな感覚だった。
それと同時に少し安堵した。
そうか、やっぱり俺、あいつのこと好きになってたんだな。
性別とか今まで一緒にいた期間の長さとか色々言い訳してあいつの想いをニセモノだと思い込んであいつにもそれを強制しようとしてた、けど。
でも、誤魔化し続けるなんてのはやっぱり出来ないんだな。
「すき、なのかぁ」
自分でも驚くくらい気の抜けた声が出た。
「どーーーー考えてもさっきの話を聞いてる分にはお前は湊のこと好きだっていう風にしか聞こえないぞ笑」
さっきの表情とは打って変わってへらへらとしたいつもの調子で似鳥は言う。
「ほら、ちゃんと自分の気持ちに気づけたんだから、ちゃんと湊に言ってやれよ?」
そう言って口の端でニッと笑う。
「んーーーー、そうだな。腹くくるか」
それに応えて俺もニッと笑った。
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