アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
38
-
「ねえ、朔、キスしていい?」
湊は少し体を離して俺の顔を見ながら問いかけてくる。
「えっ」
俺は目を見開く。
「い、いいよ?」
けど、嫌じゃないしむしろ俺もしたい、そう思った。
湊の唇が俺の唇に重なる。
心地いい。
すぐに湊は唇を離して、俺を見た。
俺は名残惜しくて自分の唇に触れる。
「ほんとの、恋人同士になった、キス…だね」
そう言って俺は湊に笑いかける。
すると湊は顔を赤くして頭を抱えた。
「俺以外にその顔しないで、ほんと」
絞り出された声が苦しそうな感じがして、俺は湊の顔を覗き込んだ。
「どうした?湊?」
俺は覗き込みながら声をかける。
「っから、そう言うのが反則なんだって…」
湊はそう呟くとまた俺を抱きしめる。
「もう…俺の初恋の重さ、覚悟しろよ」
甘い声で耳元で囁かれた言葉の真の意味はまだわからない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
39 / 39