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バイキング旅行
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バイト先の常連さんの小林さんが経営しているホテルのバイキングを高校生のお財布にも優しい価格にしてくれた。
しかも、なんとタダ同然で宿泊させてくれるって!
この前、ミサキさんの愚痴を聞いたのが良かったのかな?
なんかミサキさん、めちゃくちゃ機嫌良かったし、お肌もいつにも増してツヤツヤしてたもんなぁ。
生意気に、小林さんに正直に寂しいって伝えた方がいいって言った直後だったから、ホントに言ったらうまくいったのかな?なんて思ってる。
小林さんとミサキさんも保護者?として、ついてきてくれるみたいだし、親も安心して行かせてくれた。
なんでか、バイト先の常連のアケミさんもついてきた。
アオイが唯一の女の子だし、かまってもらえていいかな?
ミサキさんもあんな美人だけど、男だしなぁ。
部屋割は、キョウヤとオレが同じ部屋。
二階堂はわがままだから一人部屋、コハクとタクヤ、タイチとユウ、アオイはアケミさんと、小林さんとミサキさんという感じ。
アオイは、バイト先にたまに遊びにきていたから、アケミさんとは顔見知りだったし、一人より心強いって言って、喜んでいた。
「アケミさんみたいな素敵なお姉さんが欲しかったの。」と嬉しそうにはしゃいでいる。
みんな、忘れているが、ユウの誕生日を祝う旅行だ。
オレは、ちゃーんとキョウヤとプレゼントを用意した。
ユウの大好きなクマのキャラクターの文房具一式だ。
ちょっと高校生の男二人で買うには抵抗があるほど可愛いキャラクターだったが、プレゼント用と頼んだので、彼女にかな?と思ってもらえただろう。
他のやつらも多分用意しているはず。
移動は小林さんとミサキさんの車だ。
二人とも立派な車に乗っている。
今日のはセカンドカーらしい。
普段は二人ともスポーツカーに乗っている。
さらに、二人とも、謎に車の免許をいろんな種類持っているらしい。
バスもタクシーもトラックも重機も運転できるとか…。
デートで自動車学校通ったらしい。
面白いしかっこいいよな。
「サク、眠たくなってきた?」
「え?なんで?」
「いつも車に乗ると寝てしまうだろ?それに急に口数が減ったから。」
「さっきまで大騒ぎしてたのに、急に静かになったもんな!」とタイチ。
「うるへー。…ねむくねぇし…。」
「うわ、わかりやすっ!赤ちゃんかよ。」
「赤ちゃんじゃねぇし…。…。」
瞼が重たくなる。
頭をポンポンされたかと思ったら、ふわっと何かに包み込まれた。
多分、キョウヤ。
キョウヤの匂いに包まれて、ぐっすり眠ってしまった。
みんなでワイワイおしゃべりしながら移動するの楽しみだったのに!
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