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身代わり1日目 - 04
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考えても思い出せないわけで…
「ごめんなさい、覚えてないです。」
素直に謝ることが一番だと考え
胸ぐらを掴む相手の手に自分の手を重ね、頭を下げた。
力の緩んだ相手の手にホッとして
そっと上を向くと、真っ赤になった相手の顔が
ゆっくりと近づいてきて
「…えっと、熱でもあるんですか?」
相手のおでこに手を当て
よく姉がやっているように、こてんっと
顔を傾けた。
相手の男性は、慌てたようにその場を立ち去った。
最後までよく分からなかった僕は
少し考えてその場を立ち去った
家に帰り、今日のことを報告すると
なぜかイラつき始めた姉
「…あんた、神谷と田辺に接触したの?」
「そ、そうだけど…」
「私と神谷は、犬猿の仲。田辺に接触とか、それこそどうなる事か!」
「ご、ごめっ…「解決するまで、うちの代わりに学校行ってね?」
語尾に、どす黒いハートマークが見えた気がした。
「は、はい…」
犬猿の仲って何!?と、頭の中で考えていた僕は、
放課後に絡んできた男の存在を、すっかり忘れていた。
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