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ー数週後ー
あの衝撃の告白からいくらか時が過ぎた。
その後佑からの連絡は無く、
俺に惚気ける暇がないほど充実した生活を
送っているのだろうと嬉しいような悲しいような心境で
日々を過ごしている時だった。
俺が良からぬ噂を聞いたのは…。
「…………なぁなぁ、聞いた?
あいつ女遊びに飽きて男に手出し始めたんだって」
「うげ、、マジ?
男相手なんてちゃんと気持ち良くなれるの?」
「知らないけどあいつが言うに
デキる心配もないから生でヤれるし、
少々手酷く抱いても男だから怪我させる心配もないし、
後処理も相手に任せちゃうんだって、
1つ不満があるとすれば柔らかさがないことだって。」
「あー、だから今でも時々女連れてるんだ。」
「そーそー、たまーに女の子が抱きたくなるんだってさ。」
「相変わらず最低ㅋㅋ
『谷崎 奎』
だよなぁ…ㅋㅋㅋ」
その話を聞いて俺は耳を疑った。
佑が幸せならばと諦めたふりをしていた、
見て見ぬふりをした感情が
再度湧き上がってくるのがわかった。
そしてそれ以前に俺の体はある1つの懸念に突き動かされ
佑の住むマンションまで走っていた。
もしかしたら幸せだから連絡して来ないのではなく
今の状況を知られたくないから
連絡をしてこないのではないのか…という。
そんなことない。
有り得ない。
と思いながらも絶対と言い切れない要素が
谷崎 奎という男にはあった。
がむしゃらに走っていたせいで
周りが見えていなかったからだろう
マンションまでもう直ぐのところで人にぶつかった。
いつもなら丁寧に謝罪するだろうが今はそれどころではなく、
相手の顔もしっかりと見ることなくおざなりに
「すみませんっ、急いでるんです!すみませんでした。」
とだけいうとまた走り出した。
相手が何か言っていた気がしたが
急いでいてよく聞き取れなかった。
佑の部屋の前に着き何度か扉を殴るようにノックする。
返事がないのをいいことにゆっくりとドアを開ける。
「…佑?」
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