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ーそんなこんなで季節が変わり
初めの頃は慣れない早起きやちらほら聞こえる谷崎の噂に
困惑していた佑も学部が同じトモこと知勲と、
俺と同じサークルのシュンこと俊輝の4人で一緒に過ごすうち
昔のように花が綻ぶような笑顔を見せるようになり
何時アパートに戻るかという話をしていた。
「来週当たりにでもアパート戻るかなぁ…ㅎ」
「んー…まぁ、そうだな、もう大丈夫、だろ?」
「うんㅎㅎ」
「ねぇ、この前奎の家行ったらやばかったんだけど。」
「ん?やばいって何が?」
「あいつ身だしなみとか食事には異様に拘ってたじゃん?
なのに掃除されてなくて家ん中ぐちゃぐちゃだし
キッチンなんて相当使われてないみたいだった。」
「え、あの奎が?
んぁー、でもいきなりまた女遊び激しくなったなーと思ったらこの何ヶ月かは一切そんな話聞かなくなったよねー。」
「そーそー、なんか荒れてるみたいだったし。
奎らしくない…と言うより心ここにあらず?」
やはり今でも谷崎の噂話は気になるらしく
俺と話しているようで返ってくるのは生返事ばかりだ。
なぁ…今俺がお前に付き合ってくれって言ったら、
お前は何て答えてくれるかな…なんてㅎ
やがて谷崎の噂話が終わったのか
俺に向いていなかった意識が戻ってくる。
それから他愛ない話を少しして食堂から出る。
次の授業までの時間を潰すため2人で校内をぶらぶらと歩く。
トモとシュンは授業だ。
次の休み4人で何処か出掛けないかと話していると
前から歩いて来た奴が俺達の前に立ち止まる。
避けて通り過ぎようとした時佑の腕が掴まれる。
「…………佑さん…。」
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