アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
入学式 5
-
「灼くん、灼くん!」
「………………」
「……言葉で会話して欲しい」
「…………」
「むー!!!!!!!」
この猫……うぜぇー
俺は確かに話をしたければ勝手にしろって言ったがな……喋りすぎなんだよ!少しぐらい自重しろよ!
【灼……怒りすぎではないかのぅ】
あ゛?
【カルシユウムが足りとらんのんじゃな!】
余計なお世話だっつーの!
猫の方をチラリと見てみると難しい顔をしていた。
そんな事も忘れて ←忘れるの早いよw
クラス表を見てみる。
クロウズ学院はS~Fまであり人数が少ない。精々1クラスに10人程度しか居るとか居ないとか……。
俺のクラスは……Fか……。
【は!F!?】
どした?
【お主!何故最低ランクなんじゃ!】
それは手を抜いたからな
【何故じゃ!】
目立つから
【灼!分かっておるのか?最低ランク者は、笑われ僻まれの扱いなんじゃぞ!そんな低いFに行く灼は阿保なのか】
どうせ力でねじ伏せても変わらないーとか言うんだろ
【当たり前じゃ!2学年に上がれたとしてもクラスは同じなんじゃ!灼の実力だったらS以上!】
『ヒタキさん灼がFでいいって言ってるんです。年寄りがなんと言っても若い者には口では勝てませんよ』
【じゃ、じゃが…】
『灼も考えの合っての行動です』
そういうこと~
ヒタキとティアナと喋っていたら隣から声がした。
「ねぇ……灼くんはどのクラス?」
「ん?F」
「え……」
「お前は?」
「Cだよ」
「ふーん」
「灼くん、本当はFじゃないよね?」
「いや、F」
猫の顔が唖然。
「な、なんで!」
「知らん」
「知らないじゃないよ!灼くんならSも夢じゃないよ」
「結果がこれ。今どうこう言っても遅い」
「むぅ…………納得いかない…
灼くんがFなら僕もFが良かった((ボソッ…」
独り言が聞こえたがスルーした。
さーてクラスに行きますかな
「…………」
不満げに付いてくる猫。
「俺はここだから、お前も自分のクラスにいけよ」
「ん……」
そして猫と別れた。
Fクラスに入ると机が5席しかなかった。
へぇー後4人か……物好きも居たものだな
【お主が言うな】
(*`ω´*)ドヤッ
窓側の方面に座ろっと
『眺めが良いですねぇ…ヒタキさんをこの窓の外から落としたいぐらいです(*´꒳`*)』
【怖いことを言うでない!】
ガラガラ……
ドアの開く音がした。
普通ならばここでドアが開く→その音の方へ顔を向けるが定番だが俺は見ない。なぜならめんどくさいから
入ってきた奴はドアを閉め空いている席に座った。
「…………」
無口の狼ねぇ……
するとまたドアの開く音がする。
「やっぱり俺らはFなんだな!」
「おっ!席が5つ!少くねぇw」
ドタバタと入ってくる阿呆2人。
チラッと見てみると雪男とエルフ。
珍しい種族がFとは……
【それをお主が言うな】
残り1人…………。
ガラガラ……
「おっ!狐じゃーん」
そうエルフの男が言った時、俺はふいにドアの方を向く。
狐…………
人間の神父に力を貸して俺の一族を滅ぼした狐
だがこいつじゃない
俺が復讐する奴はこいつじゃない
きっと見つかる……いや見つけてみせる
そう思った時、隣から声が聞こえた。
「よろしく…」
その返事に俺は何も答えなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 19