アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1
-
ピピピ、、 ピピピ、、
チュンチュン チュンチュン
目覚ましのアラームが鳴り響き、小鳥のさえずりが聞こえる
カーテンの隙間から太陽の光が差し込む室内で、その部屋の主、『九重 夏向 ‐ここのえ かなた‐』はまだ夢の中にいた
そんな中、その扉をノックする音がひとつ、、
「おはようございます、夏向様
起床のお時間となっております」
この家に雇われた夏向専属の執事、
『龍ヶ崎 麗司 ‐りゅうがさき れいじ‐』がそう声をかける
だが、その程度で夏向が起きるはずもないのは承知の上
毎日毎日、律儀な執事である
今度こそ起きてもらおうとさらに強く扉をノックし、、
それでもまだ起きない
なんとも寝汚い主である
「はぁ、、、」
ため息をひとつ
「失礼致します」
そう言って扉を開け中に入り、毛布を手にかけはぎとった
綺麗な動作とはうらはらに、することはなんとも男らしい
そのまま、「本日のご予定はーー」などとまだ布団の上で蠢いている尊敬すべき主に声を掛けつつカーテンの方へと向かい、日光を部屋の中へと迎え入れる
「うぉっ!
なにすんだよ!」
毛布を剥ぎ取られたにもかかわらず寝続けようした夏向は、執事のそんな行動に文句を言った
「規定の時刻はとうに過ぎておられます
この行為は、正当なものと判断いたします」
淡々としたその声に反抗する気をなくした夏向は、もーいいやと呟きながら起き上がり、朝食をとろうと準備し、その部屋を後にするのだった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 10