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満月
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俺は額をベッドに押し付けて出てきそうになる涙を懸命に堪えようとしたが、そんな暇すらもキオンは与えてくれなかった。
「おい、レイ。なに勝手に休んでんだ?こっちがまだ途中だろ……ッ」
「ひ……、!」
キオンが腰を掴んできた瞬間、俺はハッとした。
達した疲労感のせいで身体から力が抜けていて、先端だけを飲み込ませていた性器をここぞとばかりにねじ込んでくる。
「あッ、やら……、むり、むりぃ……!」
「無理じゃねえ、どんだけ俺が我慢してやったと思ってんだ?ああっ?」
息が詰まる。
痛い、苦しい、痛い痛い痛い……!
達したばかりで余計苦しい。だが、俺がどれだけ悲鳴をあげても、キオンはやめてくれなかった。
裂ける……そう思った瞬間ズブッと音を立てて、キオンの動きが止まった。
キオンがフーッと息を吐き出す。
「っああ……すごく熱いな、お前ん中……」
「え、あ……?」
お腹がじんじんとして熱い。
圧迫感から上手く息が出来なくて、口をパクパクとさせる。
今まで感じたことのない感覚に戸惑いを隠しきれない俺の耳元に口を寄せて、キオンは意地悪に口角をつり上げた。
「ぜーんぶ根元まで入っちまったな。俺のちんぽ、お前の中に」
そう言って俺の下腹部を掌でゆっくりと撫でた。
「あ……っ」
ここにあるぞと教えているみたいに動かされた掌に、かあっと顔に熱が帯びる。性器の熱さや太さ、それらが内壁を伝ってきて、小さく唾液を飲み込んだ。
あれだけキツかったのに、入ってしまったのが信じられなかった。
キオンが腰を揺らめかせた。
「ん、あ、あぁ……んう!」
時間をかけてゆっくりと中を擦りながら抜けてしまうギリギリまで腰を引いたかと思えば、それを一気に押し込んでくる。慣れぬ内側からの刺激に堪らず声を上げて、俺は眉間に皺を寄せた。
俺の身体はなんか変だった。
尻なんかで感じるわけないのに、俺の自身はまた勃ち始めていた。さっきイったばっかりなのに。
「っああ、すげえぞ、お前の中……きゅうきゅうに締めてきて……は、ッ」
「ひゃ、あんっ!」
硬い性器の先端がある一部の掠めると、身体に電気が走ったみたいにビクンッと震えたのと同時に、自分でもびっくりするくらい高い声が出た。
目の前が、チカチカする。
「な、なんか、や……今のとこ、変……っ」
「や?別に変じゃねえよ。……いや、変かもな。男のくせにケツで感じてんだもんな」
「っ、気持ちよくなんて」
キオンは俺の股間に手を突っ込んで、硬くなっている俺の性器を握った。
「ここ、気持ちいいって言ってる」
見透かされた……、俺は恥ずかしさから首をブンブンと振った。
「そ、そんなこと言ってな」
「言ってる」
キオンが性器を握る指を動かすと、くちゅっと小さな水音が聞こえてきた。
それを聞いて、キオンは意地の悪い笑みを浮かべる。
「ほらな。こっちは正直者だ」
キオンがいやらしい水音を立てながらさっきみたいに俺の性器を扱き始めると、もう反論することは出来なかった。
身体が震える。
キオンはそのまま性器を弄りながら、俺の弱いところばかりを的確に突いてくる。
「は、っン……!」
その衝撃はあまりにも強く、漏れそうになった声を唇を噛んで必死に飲み込んだ。
熱くて、堪らない。
「ッそこ、そこ、やだ!あ、あぁ、んッ!」
キオンは「もっと?」とわざとらしく首を傾け、そこを思いっきり突き上げた。
「んああっ、あぁ!」
ビリビリ、身体に電気が走ったみたいだ。
我慢しようと思っても突かれると声が出てしまう。自分が自分でなくなるみたいみたいな、そんな感覚。
「前も後ろもグチャグチャだ。初めてのクセにケツで感じるなんて素質あるぞ」
キオンが腰を打ちつけながら嬉しそうに言った。
違うと否定したかったが、一方的に与えられる刺激に言葉が出てこない。
……怖い。
俺は生理的な涙で目を濡らしながら首を左右に振る。
後ろで感じてしまっている、自分が怖い。
初めて挿入されて痛かったはずなのに今や気持ち良さが勝り、キオンに触られている性器からはダラダラ先走りが溢れて、軋むベッドの音と共に水音も聞こえてくる。
「や、ぁあ!う、んぅ……ッ」
快感が一気にせり上がってきて思わず身体が強張り、ぎゅうっと中を締めてしまう。
「この、クソ……ッ!」
その途端、腰を掴むキオンの手に力がこもった。
キオンが舌打ちをしながら腰を強く押し付けた瞬間、奥底でなにか熱いものが弾けた。ビュッビュッと数回に渡って俺の中に注ぎ込まれ、それが内壁を強く刺激して……、
「ッひ、やあぁ、あっぁあん!」
ビクビクッと身体が勝手に震え、俺は勢いよく白濁を吐き出した。
イっちゃ、った……。しかも、中に出されて。
途端に下肢から力が抜けて、ベッドに倒れこんだ。
「は、中出しされてイったのか?」
さすがにキオンも疲れているようで、俺を小馬鹿にするその声も絶え絶えだ。だがそれ以上に好き勝手中を蹂躙された俺の疲労はピークを迎え、もうなにか言う気力さえ残っておらず、とにかく乱れた呼吸を整えようと肩を激しく上下させながら酸素を求めた。
お腹の中が、まだ熱かった。
じわっとした温かさがお腹全体に広がっているかのようで、ものすごく違和感を感じる。
熱い、息苦しい、気持ち悪い……、
……気持ち、いい。
キオンが俺の尻をヒタヒタと軽く叩きながら「もう一回だ、レイ」と言っている。
だが当然、そんな体力が残っているわけもなく、俺は強烈な疲労感から目を閉じた。
そして俺は、そのまま眠ってしまった。
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