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狼
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俺が逆らえないことをいいことに、キオンは二本の指で好き勝手に俺の中を掻き回した。
声を我慢しようとしたが、指が俺の敏感なところを掠めると勝手に声が出てしまう。それを見て楽しそうに目を細め、次からわざと爪先で引っ掻いてくる。
「可愛いぞ、レイ。レイのここ、きゅうきゅうって締めてきて、離したくねえって言ってるみてえだ」
キオンは機嫌をよくして、俺の額にキスをした。
その行為とは裏腹に、そのキスは柔らかかった。そして優しかった。
「……なあ、レイ。もうお前ん中ぐずぐずだから、挿れようと思えば挿れれるけど……」
やがてキオンは指を引き抜き、後孔を指先で突きながら首を傾けた。
「挿れて、ほしい?」
耳を疑った。
挿れたければさっさと突っ込めばいい。そして早く終わらせてくれればいいのに……おねだりをしろって言うのか?
キオンは俺の性器を握ってきて、思わずビクンッと身体を震わせる。
「レイのちんぽ、ケツしか弄ってねえのにすげーダラダラ先走りこぼしちまって……なあ、イきたいだろ?イきたいなら、挿れてって言え」
「あ、ンッ……や、それは、」
キオンの手が、緩々と俺のを扱く。
悔しいかな、確かに後ろを弄られて勃ってしまったのは事実だ。だが、そんなこと言えるわけがない。
俺が首を振ったのを見ると、キオンの親指がグリッと性器の先端を刺激した。
「ひや、っあん!」
堪らず喉元を逸らして、情けない喘ぎ声を漏らす。
あまりの衝撃に目の前がチカチカした。
「言わねえんだったら根元縛り付けてやる。知ってるか、根元縛られると精液出せねえんだぜ。昔、攫ってきた男のちんぽの根元を縛ってヤったんだが、あれはすげえ間抜けだったぞ?精液出してねえくせに、イっちまってよ」
キオンはククッと喉の奥から笑い声を漏らした。
「すげー苦しそうだったがな。ちんぽなんて赤く腫れちまってよ。……レイもその苦しみを味わいたいなら別に構わんが?」
ゾッとした。
イきたいのに出せない。そんな苦しみをずっと味合わなければいけないのか。
「ほらレイ。それも、本心じゃねえんだから」
ハッとした。
……そうか、これも、本心じゃないんだ。
俺は自分の膝を抱え直すとゆっくりと口を開く。
こんなこと言うなんて恥ずかしい。ほんとは言いたくないし、セックスだってしたくない。でも、これは本心ではない。
「い……挿れ、て……」
しかし、それを言うのは死にたくなるくらい恥ずかしかった。
火がついたみたいに、耳まで真っ赤に染め上がる。
キオンは意地悪に口角をつり上げ、俺の赤くなっている耳元で囁いた。
「なにを?」
「ッ……」
こいつは、俺にそこまで言わせるつもりか……!
「キ、キオンの……」
「俺のなに?」
それではキオンは許してくれなかった。
分かっているくせに「ちゃんと言わなきゃ分かんねえなあ」とキオンは言いながらニヤニヤとしている。
「レイ。どこになにが欲しいのか、ちゃんと教えろ」
「ひ、あっあ……」
キオンが俺の性器の裏筋を、人差し指でゆっくりとなぞり上げ、背筋がゾクゾクとした。
……イき、たい。
俺は膝を抱えていた手で自らの尻を掴んで広げ、ヒクヒクしている後孔を晒す。
「お……、俺のお尻に、キオンの……おちんぽ、が、ほしい……っ」
羞恥から言葉の最後の方で声が裏返ってしまう。それがまた恥ずかしさを煽り、俺は顔を真っ赤にしたまま唇を噛んだ。
しかし言われた当人は満足したようで、憎たらしいくらいの嬉しそうな笑みをうかべた。
「そうか、そうか。じゃあ今すぐ突っ込んでやるから力抜いてろよ」
そう言いながら、腰に巻いていた膝掛けを取っ払う。
キオンのも勃っていた。
太くて熱いそれが、俺の後孔へと押し付けられて息を飲む。やっぱ挿れられるときは怖い。
するとキオンが俺の腿を撫でた。
「……大丈夫だ。前とは違って、ゆっくり挿れてやるから」
「え……っ?」
キオンがそう言うくらい、俺は不安そうな顔をしていたのか。
いやらしい水音をさせながら、硬くて太い先端がゆっくりと入ってくる。
初めて挿れられたときよりは全然痛くないが、やっぱり苦しい。俺は自らのシャツを握り締める。
「ンッ、あ……あ、あぁ……っ」
「あと少し、あと少しだからな……レイ……っ」
キオンが俺の顔の横に手を突き、少し苦しそうに顔を歪めながら腰を押し進めた。
身体が燃えてるみたいに熱い。
「あっ、あ、んあ!」
そのとき、一際強い衝撃が俺を襲った。
キオンの動きが一旦止まり、俺は恐る恐る自分の下腹部を見下ろす。
キオンの股間が俺の股間に押し付けられており、やっぱり挿入されているんだと自覚すると、なぜか身体の奥底がキュンッとした。
するとキオンが肩を小さく震わせながら「グ……ッ」と苦しげな声を漏らす。
「おいレイ……なーんで今締まったんだ?」
キオンは恨めしそうに俺のことを睨みながら「せっかく休憩させてやろうとしたのに」と呟いた。
嫌な予感がして、締めてなんかいないとしらばっくれようとしたが、もう遅かった。
「ッぁんう!!」
勢い良くキオンの性器が入ってきて、俺はビクビクッと身体を痙攣させながら背中を逸らした。
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