アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
体育祭実行委員
-
「ッ、ぁ、…」
きっと一ヶ月前の俺は、男をおかずにしてシゴいてるだなんて思ってもみなかった。
─────
多分、本能。
真夏の体育は、かったるい以外の何でもなかった。
体育祭でやる男子組体操に向けて、着実に辛いものになる練習は、汗もかくし、最悪だった。
俺、沃瀬 陸兎 (よくせ りくと)は2-2の体育祭実行委員となった。
正直、全くやりたくなかったのだが、それは誰も同じだったらしく、女子は立候補で決まったのに、男子だけ決まらなかった。
そこで、推薦という形が取られる。
クラスでそれなりのポジションにいる俺は嫌だ、と言い出すも出来ず、苦い顔して付き合うことになり、体育祭への最悪の幕開けとなった。
のだが、
「陸兎?…えっと、お互い望まぬ形となったけど、よろしくな!」
向日葵のような大きな笑顔で暗くなっている俺に話しかけてきたのは、同じ体育祭実行委員のペア。
佐野 郁 (さの いく)だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 13