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自分で自慰するのとはまったく違う快感が旭を襲った。その快楽の波にひくんと身体が揺れ、扱かれるペニスを見て驚くほどに自分の身体がいやらしくなっていると旭は感じた。
椎名はペニスを扱くのを続けつつ、口を開く。
「旭くんの乳首って綺麗なピンクだよね。一人でする時とか、触ってあげてる?」
口を開けば喘ぎ声が出てしまうので、旭はこくこくと首を縦に振る。
「へえ、触るんだ。ちゃんと気持ち良くなるように触ってるのかな?」
再び、うんうんと頷けば「じゃあ、確かめてあげる」と、椎名の空いている手が旭の乳首へ向かった。
「今度イく時はちゃんと教えてね」
そう言った唇は、もう片方の乳首を口に含んで。乳首とペニス、乳首に関しては責められ方が違ってと、もう何が何だかわからない。
旭の乳首は少しの刺激で硬くなり、桃から紅へ咲きあがった。ちゅ、じゅる、と音をわざとらしく立てる椎名は意地悪だと思う。さらにはペニスからも粘着質な音を出していて、エッチなことをしていると嫌でも叩きつけられた。
椎名が乳首を舐めている。時折ちらつく赤い舌がいやらしい。そして、椎名の手つきは巧みで丁寧に愛撫してくるのに、旭の手よりゴツゴツして男らしい手をしている。こういう行為の最中に好きなところを見つけると、胸がときめいてたまらなくなった。馬鹿みたいに感じて、すぐ達してしまいそうになって。切なくなり、旭は甘い声で鳴いた。
「んっ、ぁ、や、やだ、出ちゃう……出るっ」
「旭くん、駄目だよ。“出る”じゃなくて“イく”でしょ?」
「い……あっ、い、イく……イくっ!」
再度、椎名の手に白濁を放つ。短い時間での連続射精に旭はくたくたで、よろよろと近くの壁にもたれた。こんなこと初めてだ。媚薬の効果もあるが、脳天を突き抜ける快感は達成感に満たされる。はあ、と荒く息を吐き、背中に感じる冷たい壁が心地良くて。しかし、残念なことにペニスは一向に萎える予感がしない。
旭が息を整えているうちに、椎名は湯船を見てお湯を止めた。そして、旭との距離を詰めると、抱き締めるように旭の尻臀へ手を添えてきて。それに対して旭はピクッと反応したものの、鼻の抜ける声しか出さない。ついには後孔にまで指先が触れたものの、最後まで拒否をしなかった。
「嫌がらないんだね。指、入っちゃうよ?」
「……椎名さんに、触って欲しいから……」
旭にあるのは期待だ。もっと欲しいと身体の芯が疼いている。
「本当に俺で大丈夫? 俺も男だからね。これ以上、手を出すと止められそうにないけど……」
「椎名さんがいい……椎名さんじゃないと嫌です……」
旭は椎名に手を伸ばし、甘えるように抱きついた。
肌が触れ合うと、椎名の心臓の音が聞こえてくる。とくとくと脈は速い。意識してくれているのだと愛おしく思う。
「旭くんは俺の男心を凄くくすぐってくるね。待ってて、ローションとゴム用意するから」
「あるんですか?」
「うん、そうだね……この建物自体がハッテン場のようなものだから。ベッドで気づいたかもだけど、ここってヤリ部屋みたいなものなんだよ」
ハッテン場。ヤリ部屋。
もうすでに椎名とセックスし始めているのに、そう連想させる言葉に頬が熱くなる。それと、椎名のペニスが反応していることに今更気づいて、余計にいたたまれなくなった。でも、完勃ちとまでは言わないけど、反応してくれたのは嬉しい。
それから、浴室を出ていった椎名はすぐに戻ってきた。手に持っているローションとコンドームを見てしまうと、生々しく感じる。椎名はコンドームを一つ指につけると、シャンプーなどを置いている棚に置いて、ローションボトルの蓋を開けた。
「旭くん、壁に手をつけてくれる?」
とろっと椎名の手に広がるローション。それを伸ばして馴染ませている。
その様子を旭がじっと見つめていると、「このままだと冷たいかなと思って」と言われ、ようやく温めてくれていることを理解して心がキュンとした。
「あの、椎名さんを見てするのはダメですか……? そっちのほうが安心しそうで」
「いいよ……というか、本当にたまんなくなってきたんだけど、それ天然なの? まあ、嘘はついてなさそうだよね」
「変、ですか?」
「ううん……けど可愛いから困る。片脚、湯船に上げれそう? 俺に抱きついていいよ」
椎名の言うことに従う。両手を椎名の肩に置いて下を見ると、自分が股を開いているはしたない姿に恥ずかしくなった。
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