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待てないとは言われたものの、好きな人の前では綺麗でいたい。その上、大切な日だからこそ、また一段と強くそう思う。
旭は身体を入念に洗って浴室を出た。シャンプーもボディソープもとても良い匂いで、その香りが身体を拭くとふわっと匂った。それで肝心な準備も、知っている限りのことはバッチリである。
バスローブ姿で椎名の元へ行くと、椎名はベッドに腰かけていた。顔を伏せてなにか考えている様子。そんな椎名にそっと近づいたら、旭の存在に気づいた椎名が顔を上げて。
「待ちくたびれた」
と言われたあと、すぐさまベッドへ押し倒されてしまった。
椎名は旭の手首をシーツに縫いつけて言う。
「……旭くん、引いた? いい大人がこんなにがっついて」
「全然。椎名さんが求めてくれて嬉しいです」
旭のふわっとした微笑みに、ごくり、と椎名の喉が鳴る。これが椎名の最終確認だった。
「もう止められないからね。本当にいい?」
「はい。椎名さんが好きだから」
「俺も好きだよ。ね……名前で呼んで、旭」
「……京介さん」
唇が重なる。何度目かの啄みで深い口づけへ。今の椎名にとって、この口づけは極力優しさを配慮したものだったと思う。
さっきの獣じみたものとは違って恋人っぽいキスを交わしたあと、椎名は上着を脱ぎ捨てて、ベルトを外す。ボトムを下げれば、膨らんだ下着が見えて旭は思わず「あっ」と声を上げた。下着からでもわかるそこは大きい。欲情してくれている証拠に旭の鼓動が速くなる。
「ごめん、余裕なくて。次は旭をとろとろになるまで気持ち良くさせてあげるから……じゃあ、後ろをほぐしながら触るね」
バスローブを寛げられ、脱がされた下着がシーツの上に乗った。その下着の中から出てきたモノに椎名は笑みを零す。
「旭も勃ってる。さっき抜いてきたのかなって思ってた」
「あの……これからすることを考えたら、勃っちゃって……」
「期待してる?」
つ、と椎名の指先が旭のペニスへ這った。先端からは蜜が溢れてきて。旭は熱で瞳を潤ませながら答える。
「うあ、はい……こんなの、しちゃいます……っ」
「それに添えるよう頑張る」
すると、ちゅ、と頬に可愛らしいキスが落ちてきた。特に椎名が頑張らなくとも、旭には最高の日になる予定だ。すでに好きだと言われた時点で幸せなのだから。
椎名は備えつけのローションパックを破って、旭の後孔へと手を伸ばす。さっき自分で慣らした場所がひんやりして旭の身体が震えた。前は温めてくれたが、余裕のない感じが伝わってきて、これはこれで好きだ。
「ほんとだ、柔らかい。ピュアだと思ってた旭がやらしくて、凄い興奮する……それと、旭から凄く良い匂いするね」
にゅるん、と指が入ると、椎名が旭の首筋に顔を埋めて、愛撫も一緒に開始された。
柔らかいのと、ローションの滑りで、指はスムーズに中で蠢いた。ほぐしながらも、少し責め立ててくる指に旭は甘く喘ぐ。ちゅ、ちゅ、と花びらを散らしながら降りていく熱い唇にも感じて、たくさんのうずめきに胸がいっぱいになった。
「ん、あん……あ、あ……」
首筋から降りた先の胸を唇で弄ぶ椎名。旭はそんな椎名の髪をくしゃっと撫でた。愛撫してくれるのは嬉しいけれども、顔が見れないのはちょっと寂しい。
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