アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2-2
-
放課後になって。スマホで家に来い、と呼び出しを食らう。
いや。元々予定は予定だったから行かないといけないのは分かっている。
あと二人で歩いていたらお互い嫌だし。
でも、家に来い、はないだろう。
そもそも家を覚えていない。一回行っただけで覚えられるタイプじゃないし。
そもそも覚える気がなかったわけだし。
さすがに集合した駅は覚えていたからそこで待機しているけど。
「……ああもう……。何でこんなことしないといけないんだよ」
オレの軽率な行動で、脅されて、縛られて、エロいことされる。
そんなことのために動かないといけない。
でも、もし逆らったら……考えないようにしよう。
割とすぐに連絡が来た。
駅まで来るらしい。ならはなっからそうしろ、と打ちそうになって辞めた。
機嫌悪くされたら面倒だし。
そのままスマホでゲームをしながら暇をつぶす。
ベンチに座っていれば迷惑にはならないだろうと人ごみを見ながら思った。
夢中になっていると急に手が見える。
「あ!おい!!」
そのせいで間違った操作をしてしまった。
誰なのか、見なくても分かる。こんなことする人なんて一人しかいない。
「岡村何やってんだ」
「いえ、こうしないと気が付かないんじゃないかと」
「それこの前もしたよな!まず声かけろっての!」
相変わらず無表情で見ていてイライラする。
しかもまたさっさと行くし。
なんかすごく虚しい。
そしてまた岡村家の道を覚えられないまま岡村の家についてしまった。
「先輩何やってるんですか。早く来てください」
「……はぁ」
俺はどうしようもない怒りと呆れを抱えながらマンションに入っていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 58