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「うーん」
「な、なんだよ」
今日も今日とて岡村の家にいるオレは、急に唸った岡村を見ていた。
抵抗がよりなくなってきたという危機感はありつつ、もやは抵抗する意味が見いだせなくなりつつある。
慣れてしまった自分が末恐ろしい。
「先輩気持ちよさそうですけど、違和感があるんですよね」
「違和感ってなんだよ……」
「一番気持ちよさそうだったの、最初なんですよ」
それをオレに言われても非常に困るのだが。
……確かに一番よかったのは最初かもしれない。
その快楽が原因で岡村に体を開発されていくことに抵抗が薄くなった気もする。
「最初とそれ以降の違いがいまいち分からないといいますか。先輩は分かりますか?」
「知るか!!仮に知ってても言うか!」
素でオレに聞くなよ……。
今のオレと岡村の関係ってなんだろう。
岡村にとってはオレを脅迫しているだけで何も変わらないのだろうか。
そもそも、なんで関係なんて知りたがっているんだろうか。
ただ脅迫しているものとされているもの、それだけでいいじゃないか。
「先輩、まだキスもダメですか」
「一生ダメ。てか別にしなくてもいいだろ」
恋人でもなんでもねーし。
「そうですね」
岡村はいつも、オレに服を脱がせるが、岡村も同時に脱ぐ。
脱ぐ必要性があるのかと言われるとない気がする。
そして最近はなぜか抱きしめてからいつものように開発されていく。
抱きしめられると胸が苦しい。
女とは明らかに違う、筋肉のついた固い感触。
だけど体温が温かくてその熱がオレに伝染していくかのように体中が熱くなる。
そのあとにバイブをいれられるとより感じてしまう。
「……あ、ダメ、痛い!」
奥までいきなりいれられて、思わず抵抗する。
手を使おうとしたら、岡村に両手を抑えられた。
「んー!あ、や、んんぅ……」
「先輩、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない、や、いきなり奥はやめろ……」
岡村はオレの言うことを聞いてくれた。
異物をいれられているのに、気持ちよくて、おかしくなりそう。
「なんだよ、岡村……変な顔して」
「いえ、別に」
だから岡村がこのとき、何を考えているのか考える余裕すらなかったのだった。
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