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8‐4
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相変わらず生活しているのか分からない部屋だ。
そりゃ1週間じゃ変わるわけないんだけど。ただオレには1週間がとても長く感じた。
「先輩。俺殴られる覚悟も罵られる覚悟もあります。だから、死なない程度にお願いします。死んだら先輩殺人犯になってしまうので」
殴る、罵るねえ。
そりゃ不満だったのは確かだ。
「そもそもオレが浮気に乗っからなきゃ問題なかったわけで。少なくとも殺したり殴ったりはしねーよ」
「そうですか」
オレが言いたいのはそんなことじゃないのに。
息がとまりそうだ。
今まで告白なんてしたことないし。
岡村がオレのこと好きなわけでもないし。
ふと、北山のことを思い浮かべる。
もしかしたら北山も同じだったのかもしれない。
緊張でドキドキして、覚悟を決めていってくれた言葉だったのかもしれない。
オレは思った言葉をポツポツと話していく。
「最初はすげー嫌だった。いきなりあんなことされて」
岡村は黙って聞いている。無表情だけどなんとなく分かる。
オレの言葉を受け止めてくれてる。
「だけど、その……色々話したりとか、料理作ったりとか、して……」
岡村がオレにエロいことして、気持ちよかったのはあるけど……。
オレ、てっきりほだされただけなのかと思ってたけど。それがとても恥ずかしかったけど。
言葉に出して、それだけじゃない、色んな思いが入り混じってることに気が付いた。
オレは岡村に近寄って唇を近づける。
けど直前で頬に切り替える。
「好きになったんだよ……!悪いかよ!いいだろ別に!」
涙で岡村の顔がよく見えない。
情けない涙を拭きとろうとした。
その瞬間岡村の顔が近づいて、唇と唇が触れた。
すぐに口の中に舌が入ってくるのが分かる。
ディープキス自体は初めてじゃないけど、こんなにドキドキするのは、初めてだ。
「俺も、好きです」
岡村はそういいながらオレの服を脱がそうとする。
「何してんだよ!」
「セックスしたいので」
上の服を脱がしたあと、手の甲に軽くキスをする。
「ダメですか?」
「ダメじゃない」
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