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セックスしたあとは二人で風呂に入った。
二人はいるものなんだな。狭いけど。
オレの家の風呂よりはでかい。この部屋自体広いけどさ。
「新名先輩湯加減どうですか?」
「ちょうどいい」
向き合う形で一緒に風呂に入っている。
そうしていると急に近寄ってきた。
「先輩。キスしてもいいですか?」
オレは縦に頷く。そのままキスをする。
情熱的なキスじゃなくて軽く触れるフレンチなキス。
そのままオレを抱きしめてきた。
「嬉しいです」
オレも、というとまた何度も何度も唇を重ねた。
オレは先に風呂を出た。基本的に烏の行水ですぐにのぼせるので長居はしなかった。
岡村はもう少し入るらしい。
自分の服をきて一足先に岡村の部屋に行く。
相変わらずたくさんのDVDが置かれている。
知っているタイトルもあれば知らないものもある。
その棚の中に卒業アルバムがあった。
三一中学校……。確かオレの通っている高校から一番近くにある中学校だったはずだ。
中身はさすがに許可を取ってから見るか。でも気になる。
「気になるんですか?卒業アルバム」
「うお!早かったな」
「先輩のそばにいたかったので」
顔は無表情だけど耳が真っ赤。
岡村はよく見ると雰囲気とか、手の動きとか耳に感情が出るんだよな。
「まあ、ちょうどいいかもしれないですね」
なにがちょうどいいのか分からないが、岡村はアルバムを開く。
さっさとページをめくり、岡村のクラス全員が写った写真を見せる。
岡村晴彦と名前が載っている奴を見る。
「……髪ぼっさだな」
「あの頃は人と関わろうともせず身なりすら整えてなかったんですよね」
「お、おう……」
ぼっさというより前髪で目がほとんど見えない。
これじゃなんも見えねーじゃん!
「でも、なーんか見たことあんだよな」
そういうと、岡村は驚いた顔をしてた。
「新名先輩ってすごいですね。1回しか会ったことないはずなんですが」
「え?」
どういうことだろう?
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