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番外編1‐3
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色々と考え、イメージトレーニングを重ねていった結果、俺は先輩を脅していた。
自分でも何でこうしているのか分からない。
無意識にこうでもしないと見てもらえないのではないかと考えていたのかもしれない。
そして無理やり誘って家まで連れ込んで、見事に睡眠薬を飲んで眠ってしまった。
俺が言うのもおかしなことだろう。そんなことは理解している。そのうえで敢えて言おう。
「なんでこんなにあっさりひっかかってるんですかね」
それから先輩と会える日々が続いた。
なぜ性的なことをしたいのか、自分でもよく理解していなかった。
ただしたいからする、本能のようなものだと思っていた。
先輩はいくら脅されているとはいえ、抵抗をあまりしなかった。
嫌そうな顔をしていたから、してほしくはないはずなのになぜだろう。
そんな顔をしているのを知っていながら俺はそれから目を背けていた。
俺は俺の感情すらよく分かっていなかった。
それが分かったのは、あの日先輩を縛ったときだ。
快楽に溺れ乱れていく先輩。
目に小さな涙をためながら顔を赤くする先輩。
おもちゃがはいっているアナルはヒクヒクと動いている。
そのときに初めて自覚した。
先輩のことを愛しいと思っていると理解した。
そのまま俺の肉棒をねじこんでしまいたいと思ってしまった。
それと同時に、自分がいかに下劣なことをしているかを自覚した。
弱みに付け込んで体を開発していく……。はっきりいって犯罪だ。
「岡村?」
その言葉を最後に先輩は眠りについた。
疲れたんだろう。
俺はとりあえずバイブを抜き、濡らしたタオルで体を拭いて寝かせることにした。
服を着せるのは一人では無理だった。
先輩を見ると頭を撫でて抱きしめたい衝動と、心臓を抉るような罪悪感で思考が混ざる。
本当は気が付いた時点で関係を終えればよかったのだが、卑怯な俺はそれができなかった。
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