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12-1
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井上と翔が一緒に出掛けているころ。
オレは岡村の家に来た。誘われたから来た。
チョットだけワクワクしていた。
「二人きりになるの、久々だな」
「1週間ぶりって久々なんですね」
全くうれしそうでもない、そっけない返事。
久々に会えての部分より、1週間が久々という部分に注目されるとは思っていなくてイラッとしてしまう。
だけど、そういうやつだってことは、オレは知っている。だからもやもやした気持ちを押し込める。
「そうだろ。前まで無理してでも呼び出してたくせに」
「それはそうでもしないといけないと思っていたからです」
付き合っても、別れることなんていくらでもあるのにこいつは付き合うのがゴールだと思っているのだろうか。
そんなわけないだろ。
ダメだ、イライラしてたら大事な時間がどんどんなくなってく。
「今日はどうする?今から……」
「映画でも見ましょう」
「うん」
出かけよう、と言いたかったのをさえぎられる。
別に部屋で映画見るのもいいけど。一度くらい外で色んなところに行って思いで作りたい。
大体部屋でセックスしかしてこなかったオレにとって外でデートは憧れだった。
「先輩?」
「なんでもねーよ」
まあ、今日はのんびりするか。
また外で何するか決めて言えばいいだけだし。
岡村は割とポピュラーな映画を選択した。
名前は聞いたことのある映画だった。
主人公はバーを経営していて、そこに訪れた客の相談を聞くところから始まる。
その相談からいろんなことに巻き込まれていく……ということだけは知っている。
話が進むとどんどん引き込まれていった。
主人公が大きな敵に巻き込まれていく。それを助ける相棒。
そして謎が広がる相談をした客……。
クライマックスでは相談した人物は何度も主人公を襲ってきた敵に復讐するために主人公を囮に使ったということが判明。中々面白い映画だった。
最初のモヤモヤはもはや消え去っていて、純粋に映画を楽しんでいた。
「よかったな。他のみよ……」
見ようぜ!と言おうとしていた。それを言えなかったのは唇が塞がれたから。
それと同時に岡村の手がオレの胸まで伸びて、乳首を刺激する。
岡村の舌がオレの口を犯し、食らおうとする。
口を支配される感覚に興奮し体はほてり、下半身は固くなる。
「するのか……?」
「我慢できないです」
そのままオレを押し倒し、何度も唇を重ねる。
力強くて柔らかい感触に頭がふわふわしていく。
そのまま岡村に体をゆだねたい……。
オレは岡村を抱きしめ、キスをねだる。
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