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二人きり① ※
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「…今、何時くらいなんだろう…」
目を開けても、相変わらず何も見えない。
でも一応、明暗は分かる。ぼんやりと明るさが変わっていく中で、何となく朝と夜くらいの差は分かるようになってきた。
だからたぶん…部屋に光の差し込む窓があるんだと思う。
「…はは」
乾いた笑いが込み上げる。
部屋の中に何があって、広さはどれくらいで、そもそもここはどこで…何もかもが分からなくて辛い。見えなくなると、人はこうも無力になるのか。
ベッドに体育座りになり、顔を伏せる。
俺をここに監禁してるあいつは、ほとんど何も喋らない。質問しても何も返ってこない。ただ俺の世話をして、犯して、寝かせて…そしてまた、同じ朝が来る。
見えないから、逃げ出すこともできない。
下手に抵抗したら殺される可能性だってある。
「…!」
ぐるぐると頭を悩ませていると、扉が開く音がした。良い香りが鼻をくすぐる。監禁男は、毎日3食、きっちり料理を持ってくる。
仕事してないのか、在宅仕事なのか…何にせよ、俺はほとんどの時間を一緒に過ごしている。
ぎしり、とベッドが音を立てながら少し沈む。
俺のとなりに男が腰かけたらしい。
震えながら顔を上げると、ふに、と柔らかく唇を指で押される。
「…むぐ」
そして、やわらかい…たぶん、パン、かな…
一口大に切ったものが押し付けられる。
最初は食べ物も拒否してたけど、結局空腹には勝てなくて食べてしまっている。
「…、パンくらい、自分で…」
恐る恐る主張するが、やっぱり返事はない。
代わりにゆっくりとスプーンが口内に入れられる。
でも、上手く口に入らず、口元を伝って首に流れていく。
「…っ、ひっ、あ!」
べろ、と舌で舐めあげられる。
男から距離を取ろうと腕を伸ばすが、手首をとられ、壁に押し付けられる。
「っ、っ、あ…っ」
震えながら、ぎゅうと目を閉じる。
男は、首筋を舐めながら、器用に俺の服を脱がしていく。
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