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甘い口づけ① ※
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「…稔」
「な、なに?」
顔の火照りを冷まそうと試みたけど、蓮矢に見つめられるとそれだけで心拍数が上がってしまう。
蓮矢は、れんくんの面影を残したまま、綺麗な顔で愛しそうに俺の頬を撫でる。
「すぐに助けに行けなくて、ごめん」
「ううん…見つけてくれただけでも嬉しいよ」
「…稔は優しいな…」
そっと優しく口付けられる。
薄く口を開くと、慣れた感触が口内を蹂躙する。
監禁されているとき、何度も何度も繰り返された甘い口づけ。れんくんからされているんだって考えただけで、嬉しくてたまらなくなる。我ながら現金だなって思うけど、大好きな人に優しく甘く接せられたら、嬉しくなるのは当然の感覚だよな。
「ん…ん、ぁ…」
「稔、…可愛い…」
ゆっくりとベッドに押し倒される。
その先を期待して、体が歓喜にうち震える。
「蓮、矢…」
「ん…なぁに、稔…」
「…その…俺さ、ほんとに好きな人とするの、初めて、なんだ…。視力なくしてここにいたときは…蓮矢のこと、れんくんだって気付けなかったし…そもそも、見えなかったし、だから、その…」
「稔」
「ん…」
そっと触れるだけのキスをして、俺を柔く抱きしめる。こんな風に優しい行為を受け入れるのはすごく恥ずかしいけど、同時に心が満たされていくように感じる。
「…優しくするから」
「も、充分優しくしてもらってるけど…」
「そう?」
するすると衣服が脱がされていく。
恐る恐る俺も蓮矢の服を脱がそうとすると、蓮矢は驚いたように俺を見て、嬉しそうに微笑んだ。
二人とも着るものをすべて床に落とした頃には、耳の奥から聞こえる心臓のバクバクとした音によって、気恥ずかしさと緊張感が一気に押し寄せてきていた。
「あの、俺…ほんと、慣れて、なくて」
「稔は俺にすべて委ねて…?」
頬、首筋、鎖骨、胸…と、徐々に蓮矢の口づけが降りていく。その感覚にいちいち体が跳ねてしまうのは、相手がれんくんだからなのだろうか。
「あ、そこ、だめ…」
「ダメ? でも稔は、ここ好きだろ…?」
ちゅう、と胸の尖りを吸われ、目の前を星が散った。確かに蓮矢に閉じ込められているとき、散々開発されてしまった場所のひとつだ。
「あ、ぁ、あ…っ、れん、ダメ、そこ…っ」
「ん、…ちゅ、…ん、ん…」
片方は舐め転がされたり、柔く歯で噛まれたり、吸われたり…、もう片方は指でくりくりといじられた。その刺激に腰が浮いてしまう。
「稔…。可愛い、俺の稔…」
「は、ふ…、れん、や…?」
俺が呆けていると、蓮矢はさらに下に下がっていき、ささやかに主張し始めた俺の昂りを躊躇いもなくくわえた。
「っ?! だ、だめ、やだ、蓮矢、そんなところっ」
「んぁ…、っん」
「ひ、ぁあっ!あぁ、あ、ん…っ!」
蓮矢の舌技に翻弄されながら、その快感に酔う。
れんくんにそんなことをさせてしまっているという罪悪感と、少しの背徳感。さらに蓮矢は絶妙な動きで俺を追い詰めていく。
「も、むり、むりだから、出ちゃうから…っ、はな、はなし…!」
「ん、…出して、いい…」
「そ、そこで、喋らないで、くれ…っ」
蓮矢の与える強烈な快感に抗えるはずもなく。
俺は耐えきれなくなって吐き出してしまった。
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