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余すところなく、欲しい① ※
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部屋に到着し、電気をつけると、窓から綺麗な夜景が見えた。荷物を置いて、窓際に寄る。眼下の町はキラキラと輝いていて目を奪われた。
「蓮矢、景色すご、」
い、と言い終わる前に、後ろから抱きしめられた。
ぎゅう、と苦しいくらいに強く。
「れん、や」
「稔が可愛いこと、言うのが悪い…」
「か、可愛く、ないよ」
「俺のこと欲しいって思ってくれてるんだね」
「…っ、だ、だって、それは蓮矢が…」
「嬉しいよ、稔」
ちゅ、と首筋にキスをされ、体がびくりと反応してしまった。相変わらず心臓の音がうるさい。
「まさか稔から誘ってもらえるなんて思ってなかった…」
「お、俺だって、…照れ臭いだけで、本当は蓮矢に…、たくさん、……触ってほしい…」
言葉の最後の方はごにょごにょと小さい声になってしまった。でも蓮矢にはバッチリ聞かれたようで、「俺もだよ」と耳元で囁かれた。
そして、どさ、と二人でベッドに倒れこむ。
「電気…」
「稔の可愛い顔が見たいから、このままで」
「は、恥ずかしいよ」
「…大丈夫、気にならなくなるから」
「え? どういう意味…」
疑問符を浮かべながら蓮矢を見つめると、甘く優しい顔で微笑まれた。カッコいい。
そして俺は、その意味を身をもって知ることになった。
*
「蓮矢…っ、や、もう、無理…っ」
「ん…、あともう少し頑張って」
「ひぁ…っ」
シーツも体も、体液でぐちゃぐちゃだと思う。
何度イかされたか分からない。汗なのか唾液なのか精液なのか…とにかく、ワケわからなくなるくらい身体を重ね合わせている。電気を気にする暇もないくらい。
「あ…っ!あ、や、そこグリグリ、したら…っ」
「稔はここ、好きだよね…」
「ひぅ…っ、あ、ん、んん…っ」
足を大きく広げられ、はしたない格好で深くまで蓮矢を受け入れ、ただただその繋がりに酔う。
緩急をつけながら弱いところばかり抉られ、快感に意識を持っていかれそうになる。
またイく、と思った瞬間、ぴた、と動きが止められた。
「なん…なんで、」
「…あんまりイきすぎると疲れちゃうから…我慢しようね」
「…っ、」
この状態で我慢を強いるなんて、と思いながらも、「もう無理だ」と言いながらも結局は求めてしまっていることに気づき、恥ずかしくなる。
「稔、ここ…腕を回して、掴まって?」
「こ、こう?」
首もとに腕を回し、抱きつく。
すると、ぐいっと持ち上げられて蓮矢の膝の上に乗る格好になった。そして繋がりがさらに深くなる。
「…っ?!」
「ごめん…イっちゃった?」
「…っ、…っ」
ぐるぐると視界が回る。
でも蓮矢の体温が心地よくて、自分から密着する。
ああ、好きだなぁ…と実感する。
「ん…、む…」
目が合い、キスを交わす。
舌を絡ませあい、もはやどちらのものとも分からない唾液が混ざり合う。歯列をなぞられ、舌を食まれ、気持ちいい。同じように返すと、さらに口づけが深くなった。
「稔、蕩けた顔してるね…」
「…だって、きもちいい…」
背中をなぞられ、ぞくぞくとした快感が走る。
ゆるゆると腰を揺すると、緩やかな気持ち良さが体に広がっていった。
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