アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
好きだからこそ ※
-
まさかまた見えなくなるなんて、そんなこと考えたこともなかった。しかも蓮矢の手によって、なんて。
食事は食べさせてくれるし、お風呂とかも、まぁ…その、前と同じことをしてくれた。
以前と違うのは、蓮矢のことを知ってるということだ。酷いことはしないし、言葉だって優しくて丁寧だって知ってるから、安心はしてる。
…と言っても、何だか様子はおかしいから、どうしたらいいのか分からないけど。
「いや、安心してる場合じゃないな…」
そもそも目隠しをして部屋に閉じ込めるだなんて、蓮矢の行動は「普通」ではない。ただ、どんな蓮矢も受け入れたいと思ってるし、きっと俺のことを思っての行動だから…あまり強く拒否できないのが現状だ。
「…それとも、怒ってるのかな…」
嘘をついたこと、秀隆に押し倒されてしまったこと…たくさんのことが脳内を駆け巡る。怒られても仕方ないことをした気がする。
そのことも、この状況を受け入れる1つの理由になってるんだ。
ベッドの上で膝を抱えながら悶々と考えていると、ギィ、と扉の開く音がした。
…そうか、もう、夜なのか。
「稔」
そして優しい声音が聞こえてくる。
いつもと変わらない、穏やかな声。
「何か欲しいものはある?」
「いや、特には…」
「そうか」
蓮矢の手が首筋を辿り、ぞくりとしたものを感じる。そっと抱き寄せられ、額や頬、うなじに口付けられ、ますます体が震えてしまった。
「ん…蓮矢…くすぐったい」
身動ぎすると、優しく押し倒された。
心臓がドキドキと早鐘を打つ。
蓮矢は毎夜部屋を訪れて、俺の体を暴く。
見えない中、毎日繰り返されるそれは嫌ではないけど、慣れはしない。俺は蓮矢を見たいけど…目隠しを外したら別れるなんて言うから無理だし。
「期待してくれてる?」
「!そ、そんなことな…、ひゃっ!」
慌てて否定しようとすると、下着の上から柔く昂りを撫でられて変な声が出てしまった。
「可愛い声だ」
「へ、変な声の間違いじゃ…」
「稔は可愛いよ」
ゆっくりと丁寧に揉まれ、撫でられ、次第に昂りが芯を持つのが分かった。粘着質な水音も聞こえてきて、恥ずかしさでクラクラしてくる。視力が奪われてる分、拾う音も多い気がする。
逃げようと腰を引いたけど、すぐに戻され、繰り返される愛撫に抗うことができない。
「…っ、…は…、ん、んん…」
いつの間にか服がはだけ、ズボンも脱がされいる。下着もずらされ、自身の昂りを露にされて顔に熱が集まる。
「れん…、…っ?!」
蓮矢が、ぐい、と俺の足を広げてくる。
見えないけど、おそらくとんでもない格好になっている自分を想像して思考が停止してしまった。
しかも、
「い、いやだ、やめ…っ、ぁ…」
俺の昂りを咥え、舌を使って愛撫を始めてしまった。突然のことにさらに頭が真っ白になる。
「ぅ、あ…!蓮矢、や…そんなとこ、うぅ…」
「よく、ない…?」
「そっ、そこで喋っ…っひ、ぁあ!」
裏を舐められたり、手で擦られたり、先端を舌先でいじられたり、そんなことをされて堪えられるほど俺は我慢強くない。
思い切り吐精してしまい、羞恥心だとか罪悪感だとかもう色々ごちゃまぜになって、腕で顔を覆った。
「う、うぅ…ごめん…」
「気持ちよくなってくれたなら、良かった」
頭を撫でられ、あたたかい体温に包まれる。
肌の触れあいは好き、だけど、やっぱり顔は見たい。
「ここのところ、毎日だから…今日はここまでにしようか」
「…うん…でも、蓮矢は…」
「俺は大丈夫」
優しくて、カッコよくて、俺を好きだと言ってくれる蓮矢。まさに理想の恋人だと思う。
でもその本心がどこにあるのか、俺はきっと分かっていない。分かりたいのに、閉じ込められる時間が長くなればなるほど、壁が分厚くなっていくのを感じた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
98 / 103