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じゅうはち
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「____で、あるからこのXは…」
数学の授業。
あれだけ気まずいことがあっても、授業になったら顔を合わせなければならない
教壇に立つ千里は幼い頃とは別人のように凛々しい
……カッコよくなったもんだよな
幼い頃はまだ俺の方が背が少し高かったのに
成長期の千里は知らないから、記憶がなかったら
分からないくらい変わってる
小さい時の千里は可愛かった
その辺の女の子より断然可愛い
目がくりっとしてて髪の毛サラサラで
唇は薄い方だったけど、ツヤツヤで
その容姿の割に性格は頼もしいから
ギャップ萌えっていうか
本当…一緒にいて凄く楽しかった
「っ……!」
その時、バチッと目が合う
慌てて目を逸らし、顔を伏せた
「じゃあ、次の問題をー…中村 千夏。」
「…はい」
ガタッと前の席にいる千夏が立ち上がる
………あ、俺じゃなくて千夏を見たのか
期待した自分が恥ずかしい
そうか…千里は千夏が好きなんだっけ…
きっと俺にキスしてきたのも
俺が千夏と顔が似ているから
千夏との口止めのつもりなんだろう
ぼーっと教壇に並んで立つ2人の姿を眺める
……俺、千夏に謝らなきゃいけないことしちゃったな
千夏に完全に嫌われるかも、俺。
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