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ジュウサン
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「………ごめん」
コトが終わった後、正気に戻った俺は深く頭を下げていた
「いーよ、気持ち良かったし。後ろでもイけんだね」
はは、と乾いた笑いを漏らす千夏
俺はただ、ただ縮こまることしか出来ない
「……千里、さ。俺のこと、誰かの代わりにしてる?」
「………え?」
「抱き方が…そんな感じだった」
「……………ごめん」
俺は謝りの言葉しか出て来ない
だって、俺はレイプしたようなものだ
いくら途中から相手が受け入れてたってダメなことはダメだ
「……あー、ま、いいよ。代わりでも」
「………え?」
「寂しくなったらいつでも呼んで。慰めてやるから」
千夏にそんなこと言われたら…
涙腺が緩む
こんな俺を許してくれる?
そう、俺は寂しかったんだ…
隣にずっといると思ってた奴が、俺のせいで
死んでしまって、、
沙織さんにも最後まで言い出せなかった
俺が酷い言葉で千夏を傷つけてしまったから
千夏は1人で学校に向かって事故にあったんだって。
俺があの時、受け入れていれば
あの時、逃げずに振り向いていれば
あの時、走って追いかけていれば
千夏は死ななかったのかもしれない
そう思うと、とても…やりきれなくて…
「…ふっ…っく……」
「何、泣いてんの千里。」
次は。
次こそは絶対に大事にしてやる、千夏。
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