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#episode.7 思考と現実と
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〜奏多side〜
「やめろ…っ…」
「本当に嫌か?」
「は…?」
スル、と下半身に伸ばされた手が、奏多のモノをやわやわと触り始める。
「はぅ、あ…おい、なにしてんだ、てめえ…!」
「俺に抱かれるのが嫌なら、蹴り飛ばしてでも逃げればよかっただろう?でもお前は、俺のキスを受け入れた。」
認めたくなかった事実を言葉にされ、カァァッと顔に熱が集まる。
思わず殴ろうとして伸ばした手は、簡単に止められて、片手で両腕を頭の上で纏められた。
「ふぁ、っ、あ…」
空いた手は奏多のモノをズボン越しに愛撫する。
足を閉じようと膝を寄せれば、その間に賢杜の足をねじ込まれて、足も開かざるをえない。
「あっ、ぁ、やっ…やだ…やめろ…」
奏多の中心は勝手に反応し始めていて、気分はもう最悪だった。
「あぁっ!」
ズボンの中に手を入れられ、直接ソレを触られて、奏多の腰が跳ねる。
「ドロドロだな。まだ軽く触っただけだが?」
「うる、さいっ…!」
ズボンを片手で器用に下ろす賢杜を睨む。
未だ呼吸も乱していなければ服装も乱れていない。
対して奏多は息は上がっているし、上半身の服は身をよじるせいで捲れている上に、ズボンと下着は脱がされた。
「ぅあっ、あ、あっ、やだ、やめろ、さわるな!」
直接モノを扱かれて、突然与えられた刺激にビクビクと体が跳ねる。
「んっ、ぅ…」
「声、抑えてるのか?」
顔を間近に寄せられて、そう囁かれるとゾクゾクとした。
「だ、って…みん、な…んっぅ…かえって…ぁんっ…」
「今日は知夏は親戚の家に泊まりだ。涼も友人の家でレポート作成。月乃も友人の家に泊まる。誰も帰ってこない。」
(そんな話、今初めて聞いた。)
「急遽連絡が入ったからな。今日は俺とお前、2人きりだ。」
「あっ、あぁ、あ、アッ……!!!」
ぐり、と先端を刺激されて、体が仰け反る。
奏多のモノからは白濁が飛んで、お腹を汚した。
賢杜に、イかされたのだ。
「は…はぁ…はっ…はぁ…」
荒い呼吸が落ち着かず、肩で息をする。
賢杜は奏多から離れて、引き出しを開けるとローションとゴムを取り出した。
(なんでんなもん持ってんだよ…計画性のある犯行か?)
今すぐ体を起こして部屋に戻りたいが、自分でするのと全く違った感覚に、体から完全に力が抜けて動けない。
せいぜい頭の中で、賢杜に文句を言うことくらいしかできないのだ。
「痛くないようにしてやるから、安心しろ。」
問題はそこじゃない。
奏多は男に抱かれたことはないが、抱いたことはある。
用意が必要とか、初めては痛いとか、それくらいの知識はある。
そして奏多は当然、用意なんてしてない。
「次からはちゃんと用意しろよ。」
(次があるかよこのクソ野郎!)
心の中でそう叫ぶのと同時に、コンドームをつけた賢杜の指が、奏多の中に入ってくる。
ゾワゾワして、気持ち悪い。
多量のローションのおかげでそれほどの痛みは感じないが、無理やり押し広げられている感覚が強い。
気持ち悪く、圧迫感もすごいし、気持ちいいなんてとても思えない。
「最初は気持ちよくないだろうが、徐々に慣れるはずだ。」
なぜ、何回も体を重ねる前提なのだろうか。
これが終わったら必ず殴り飛ばして、謝らせる。
けれどその気持ちとは裏腹に、頭の中はどんどん真っ白になっていく。
グチグチとローションの音がして、少しずつだが、後孔は柔らかくなってるのがわかった。
気持ちいいかどうかとは別に、受け入れるというのは、人間の柔軟性の高さから案外できるものなんだな、と冷静に考える。
奏多自身にも、訳が分からなくなってきた。
「痛くないか?」
なんで今、そんな目を向けるんだろう。
優しい顔なんかしないで、最後まで俺様でいてくれればいいのに。
「いたく、ない…」
「指増やしていくから。痛かったら言え。」
コク、と頷くのが精一杯だった。
賢杜は宣言通り指を増やして、奏多の後孔をさらにほぐしてくる。
だんだん異物感や、圧迫感はなくなってきた。
「ひあっ!」
突然今までとは違う感覚に襲われ、声を上げてしまう。
「…気持ちよかったのか?」
「な、なに…今の…」
「前立腺だが…初めから感じるなんて素質あるなお前。」
素質なんてあってたまるか。
心の中ではそう言い返せた。
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