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#episode.20 読めない
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〜奏多side〜
1時間ほど眠って、月乃が持って来てくれたおかゆを食べた奏多は、ベッドでぼーっとしていた。
「…37.4か…」
体温計で熱を測り、スマホを開く。
智夜に連絡を送っていたところで、部屋の扉がノックされた。
「…はい。」
知夏かな、と思っていたら入ってきたのは賢杜だった。
(げ…)
「なに…」
「体拭きに来てやったんだ。そんな嫌そうな顔するな。」
「…ふーん…ってなんでお前が…涼兄がいい…」
「ワガママ言うな。」
「涼兄じゃなきゃやだ…」
「涼は今課題で忙しいんだ。諦めろ。」
賢杜は話しながらも準備を進め、熱い湯にタオルを浸している。
「さっさと服を脱げ。それとも脱がせてほしいか?」
「一応病人なんだけど…普通にだるいし…」
ノロノロと服を脱ぐと、賢杜にグイッ、と抱き寄せられる。
抵抗したくても力は入らないし、汗で体がベタベタしているのは事実なので、大人しくされるがままになった。
案外丁寧に拭いてくれて、心地よいし、すっきりする。
それに、この前のことがあっても特別変わったことはない。
賢杜もなかったことにしたいのかな、と思っていた奏多。
それは、甘かった。
「ひゃっ!…てめっ、なにすんだ!!」
上半身が終わって、下半身を拭かれていたとき。
あらわになっていたモノを撫でられた。
「くくっ…随分可愛い声を出すな。」
「びっくりしただけだ!」
「熱があるのに元気だな。キャンキャン叫んで…ここをおっ勃てて。」
すりすりと撫でられ、簡単に反応してしまう自分のモノが恨めしい。
「触んなよっ…」
「どうして?」
「熱、あるって…んっ…や…」
くたっ、と賢杜にもたれかかって、されるがままになる。後ろから手で扱かれて、まるでオナニーでもしているようだ。
「や、ぁ…んっ…」
自分で触っている時は我慢できる声も、人に触られると我慢できない。
ただでさえぼーっとしている頭は、さらにぼやけてくる。
片手で賢杜のズボンをぎゅっ、と掴んで、もう片方の手で自分のTシャツを握る。
「あ、やっ…うちだ…」
「賢杜。」
「んっ、るさ…だれがよぶかっ…」
「つまらないやつだな。」
「ん、あっ、あ…やぁ…」
イヤイヤと首を振るが、扱く手は止まらない。
どんどん高められて、頭が真っ白になる。
「んんっ、ふ、ぅん、んん…」
顎をつかまえられ、唇を重ねられる。
酸欠のせいか、快感のせいか、熱のせいか。
とにかく頭がクラクラして仕方ない。
「んっ、あぁっ…!」
ぐりっ、といいところを刺激され、奏多はあっけなく達した。
ビクビクと余韻に浸った後、ぐったりと賢杜に寄りかかり、ハァハァと荒い呼吸をする。
賢杜は何食わぬ顔で下半身を清め、奏多のズボンを履かせて、部屋を出ていった。
「…何がしたかったんだよ…意味わかんね…」
奏多は1人呟き、疲れのためにやってきた眠気に身を任せ、目を閉じる。
まったくもって、読めない男だ。
やはり、苦手だ。
「…トモ…」
無意識のうちに名前を呼んだ。
それを聞かれていたとも知らずに。
智夜からの、大丈夫か?というLINEにも気が付かず、奏多はそのまま眠った。
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