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#episode.22 計算
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〜賢杜side〜
「んっ、あ、やっ…だ…」
「力抜いてろ。挿れるぞ。」
「あ、や、やだっ…」
そう言いながらも、奏多の手は賢杜に縋り付くように伸びてきた。
「あっ、ん、あぁぁんっ、ぅ…」
思った以上に、色っぽい声を出す奏多に、賢杜も多少あてられた。
「っ、は…ぅ…」
「息を詰めるな。吐け。」
「は、ぅ…ぁ…」
そっと背中に手を回して、優しく撫でる。
奏多の心を手に入れなければ、他者より優位に立てない。
「いい子だ。」
「っ…ぅ、あ…は…」
無理に動こうとはせず、奏多の体にソレが馴染むまで、奏多を抱きしめる。
優しくして、少しでもこちらに興味を持ってもらわなければ。
「…も…うごけ、よ…ばか…」
「…賢杜。」
「は…?」
「こういうときは、名前で呼べ。」
「っ…うるせ…だれが、よぶかっ…」
素直じゃない。けれどやはり拒否はされない。
「動くぞ。」
じっくり待って、そう言ってから腰を引く。
「んっあ、ぅ、あ…」
奏多が無意識にか、賢杜にしがみついた。
「苦しいか?」
「っ…くる、し…」
「ゆっくり、息吐いてろ。」
言われた通りに息を吐く奏多。
入口のあたりを小刻みに刺激する。
「あっ、あ…あ…」
そのうち奏多が声を出し始めたので、ゆっくりと抜き差しを始める。
「あっ、や、あ…あっ、ん、あっ…」
艶っぽい表情、声、仕草。
危うくのまれそうになる。
「や、うち、だ…ぁっ、あ…」
「…だから、賢杜だって…」
モノも一緒に擦って、奏多の快感をどんどん高める。
「あ、だめ…いっ、あ、あっ、あ!」
「っは…」
ゆっくり、時間をかけて抱いた。
普段なら絶対にしない。
賢杜もそれなりに快感を得て、スパートをかける。
「や、だめ、いく、イくっ…!」
ぎゅっ、と目を瞑って、眉を寄せる奏多。
賢杜も程なくして達した。
奏多はもう体力が限界なのか、瞼が落ちていく。
「…奏多。」
柔らかい声を心がけて囁く。
奏多の意識を、こちらに向けるために。
そう、全ては、計算だ。
明日から出張が決まっている。
この状態で、奏多を放置すれば、きっと悶々と考えてくれるだろう。
そうなれば、奏多の頭の中は賢杜でいっぱいになる。
奏多の興味の中に入れれば、あとはこちらのもの。
周りとは違うんだ、と思わせ、優しくしてやればいい。
「お前の心は、俺のものだ。」
奏多の頬を撫で、そう呟く。
奏多が自分に特別な顔を向けてくれると思えば、今から優越感を感じた。
ただ、どうしてこんなことを考えるのかまでは、賢杜には理解しかねた。
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