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#episode.57 欲情
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〜賢杜side〜
前の男の痕跡など、全て塗り替える。
自分のことしか、目に入らないくらい、溶かして、甘やかして、そして新しい顔を見せてもらう。
そう思い、始めた消毒という名のセックス。
胸を30分以上かけて愛撫してやれば、とろけた顔を見せてくれた。
この顔はきっと、誰にも見せていないのだ。
そう思ったら、もっと快感を与えてみたくなった。
色々なところを愛撫していると、奏多の弱点を発見した。
本人の反応を見る限り、初めて責められたのだろう。
ビクビクと震えて、いつもの奏多からは想像もつかない可愛らしい声を出し、色っぽい顔をしていた。
もっと、見たい。
欲情したその顔、その声、その体。
誰にも見せたことがない、奏多の姿。
耳と後孔を同時に愛撫すれば、反抗的な態度は少しも見せなくなり、わずかばかりの言葉での抵抗も、弱々しい。
賢杜を見つめる表情は、なかなか可愛かった。
その辺の女とやるより、よっぽど興奮した。
そして極めつけは。
「…っ、はやく…ほしい、から…」
潤んだ瞳で、震える声で、頬を赤らめ、そんなことを言う。
男を煽る言葉だ。
これが、計算でもなんでもなく、本心からこぼれているのだと思うとたまらない。
「そんなに欲しいか?」
思わず口角が上がった。
奏多は羞恥からか、さらに顔と耳を赤くし、賢杜から目を逸らす。
「欲しけりゃ舐めろ。」
「…っ…なんで…」
「恋人だろう?お互い快感を与え合い、愛し合う。そういうものだ。」
「…ゴム、はつける…よな?」
「当たり前だ。その前に舐めてほしいだけだ。」
仮にも恋人、の相手に負担のかかるような、生でのセックスなどしない。
「…ぜったい、いれるまえにつけろよ…」
奏多はそう言って、フラフラと体を起こすと、賢杜のズボンに手をかける。
「…したこと、ねえから。下手でも怒んなよ…」
「ほぉ…あいつにはしなかったのか。」
「…無理やり、は…あるけど…」
ほんの少し、顔色が変わる。
怖いのだろうか。
「…嫌か?」
「べつに、いやじゃ…ないけど…」
「無理やりは好みじゃない。嫌ならやらなくていい。」
賢杜は快感で相手をいじめるのは好きだが、痛みで泣かせたり、無理やりやらせる趣味はない。
それはたとえセフレであってもなのだ。
まして恋人ごっこ中の奏多に、無理やりさせるなんて選択肢はない。
「…奥、突っ込まねえ…?」
「…しないが。」
「じゃあ、やる…」
イチとのときはイラマチオだったのだろうか。
消毒、と言ったから、そこを気にしたのか。
なんだか随分と、可愛らしいじゃないか。
賢杜がそんなことを思っている間に、奏多は賢杜のズボンと下着を下ろし、モノを取り出した。
「…でか。」
「なんだ、怖くなったか?」
「いや、そうじゃねえ、けどさ…?こんなん入るのか?」
「入れたことあるだろう。」
「…うげぇ…」
その反応は、微妙に傷つく。
「恋人のモノに対してその反応はなんなんだ?」
「わ、わるい…じゃ、あ…失礼します…」
奏多は両手でそっとモノを握り、先端にチロ、と舌を這わせる。
「お前、男を抱いたことは?」
「…ん、は?ある…けど。」
「その時も舐めたことないのか?」
「ねえよ…全部準備し終わってて…そこから後ろと、胸と、愛撫して…突っ込むだけ…」
どうやら奏多が抱いた男たちは、フェラを求めなかったようだ。
「女のは?」
「…あるけど…」
「…ふーん…」
「もう、はなしかけんな…うまくできない…」
ちゃんとやる気があるらしい。
まるでキスでもするように、先端をチュッ、チュッ、と吸う。
そこから下に降りていき、竿の部分を舐める。
「ふ…まあまあいいじゃないか。」
ちら、とこちらを見てくる視線は、当然上目遣い。
いつも強気な奏多が見上げてきていると思うと、優越感を感じ、興奮した。
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