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#episode.63 スイートルーム
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〜奏多side〜
なんとなく上の空になってしまい、美味しいはずの食事は、後半はほとんど味がしなかった。
涼と知夏と月乃はタクシーで帰り、悠汰も近くにとめてあるというバイクで帰った。
続々と招待客が帰る中、奏多は大人しくホテルのロビーで待っていた。
帰ってもよかった。けれど、帰ったらあとがめんどくさそうだと思ったのだ。
「おい。」
パーティーが終わってから1時間ほど経ったとき、賢杜に声をかけられる。
「こっちに来い。」
「なんでそんな命令口調なんだよクソが…待っててやったのは俺だぞ…」
ブツブツ言いながらも立ち上がって、賢杜の方に歩いていく。
隣に着くと、腰をグイッと抱かれ、エレベーターの方に連れていかれた。
「ちょっ、なに。腰離せ。」
「黙ってろ。」
そのままエレベーターに乗せられる。
賢杜が押したボタンは。
「最上階かよ?!」
「スイートルームだが、何か問題でも?」
問題があるわけではないけれど、スイートルームなんて初めてだ。
こんな状況で使うことになるなんて、複雑である。
(初めてのスイートルームがこいつとかよ…可愛い女の子とがよかった。)
そんなことを思っている間にも、エレベーターはどんどん上がり、最上階へ。
部屋に入ると、リビングのような部屋があり、小さなテーブルと、大きなソファ。一面はガラス張りで、都会の風景が一望できる。
キングサイズのベッドがある寝室に、浴室。
さすがスイートルームだ。
「すご…」
窓に手を付き、夜景に見惚れる。
「気に入ったか?恋人の林奏多くん。」
わざとらしく耳元でそう言う賢杜。
腰元に回された手が、いやらしい手つきで体を触ってくる。
「俺があの女の靴を褒めたから、嫉妬していたんだろう?」
「別にそんなんじゃ…」
フゥ、と耳に息を吹きかけられ、ぞくぞくする。
「ほう…嫉妬ではないと?まあいい。なんだかご機嫌斜めだからな…」
顎を掴まえられ、唇を奪われる。
すぐに舌が入ってきて、口内をかき回される。
「ふ、ん…っ、ぅ…」
「キスだけでとろけるこの顔…敏感な耳…」
「はあっん…!」
耳を舐められれば、途端に甘い声が上がってしまう。
「珍しく髪をまとめているのも悪くない。」
首筋を指でなぞられ、その手が下におりていく。
「女よりしっかりした体…その割に細い腰。」
言いながら、手がそこをなぞる。
「下に隠れた白い太もも…ラインが綺麗な足、それから…」
尻を撫で、ニヤリと笑う賢杜。
「このエロい尻。」
「ーーーっ!なんなんだよ!!」
「全部お前のことを褒めてやっているんだ。もう少し嬉しそうにしろよ。」
「こんな褒め方で嬉しそうにできるか!もっとまともな褒め方しろよ!!」
「これが俺の褒め方だ。気に入らないなら別の方法で機嫌取りをしてやろうか。」
「はぁ?」
「…ここで。」
指を這わされたのは後孔。
「っ、バカっ!俺明日バイトだっつの!!」
「送っていってやるよ。」
そういう問題ではない。
足腰の疲れの問題だ。
「やめろよばかっ、ん…」
耳を触られれば、抵抗が弱まってしまう。
完全に手玉に取られている。
「すぐにその気になる。」
賢杜はそう言うと、ジャケットだけ脱がせて、シャツの上から胸元を触り始めた。
指で遊ぶように乳首を弄られ、すぐに芯を持ち始めてしまう。
「っ、ん、ぁ、んっ…」
前回の愛撫を、頭は覚えているらしい。
服の上からでも、微弱ながら快感を感じた。
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