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#episode.64 バスルーム
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〜賢杜side〜
「は、ん…もう、たってらんないっ…やだ、んっ…」
身をよじって、賢杜から逃れようとする奏多だが、逃しはしない。
どういう風の吹き回しか知らないが、奏多が嫉妬していた。
ほんの少し拗ねたような、複雑な表情をしていたのは、かなり新鮮だった。
「やだ、も…やだっ…」
まだ上半身しか触っていないが、窓に寄りかかっていないと立っていられないほど感じている。
奏多は耳が相当弱いらしい。
「んっ、んん…やだ…あっ…」
ぴくっ、と体が震え、賢杜のスーツをぎゅっと握りしめている姿は、かなり可愛らしい。
いつもの強気で、めんどくさい男とは思えない。
「こっちさわって、はやく…」
我慢出来なくなったのか、賢杜の手を取り、自分のモノに導く。
そのまま撫でてやると、肩に顔を埋めてきた。
普段もこのくらい甘えてくれれば、もっと可愛いのに、と思う。
腰を抱き寄せて、そのまま近くにあるソファに座らせる。
膝を足の間に入れ、モノをグリグリと刺激しながら唇を奪った。
「んんっ、ふ、ぅんっ、ん、んんっ…」
奏多の腰が跳ね、自分から擦り付けているようになっている。
それによってまた快感を得て、奏多は目を潤ませた。
「んっ、ふ…は、ぁん…」
奏多の地声は決して高い方ではないけれど、こうして喘いでいる時の声はとても色っぽいし、甘ったるい。
けれどよくいる女のような、甲高い耳障りな声ではなく、賢杜の好みだった。
吐息が漏れ、時折混ざるその声に、賢杜のモノも確かに勃ち上がっていた。
「ん、やだ…いく…も、でるっ、やだ…」
「ん?イけばいいだろ。」
グリッ、と先端を刺激すると、奏多がビクリと跳ねて、顔を歪める。
それからソファに沈みこんで、ハァハァと荒い呼吸をした。
「最悪…せめてズボン脱がせて欲しかったんだけど…」
ジトッ、と見られてそう言われる。
「じゃあ、お詫びに洗ってやろうか。」
「は?!」
ひょい、と奏多を姫抱きにして、バスルームに向かう。
「…こうも簡単に抱き上げられると悲しくなる。」
「こんなのコツだ。ある程度の力があれば男だって姫抱きにできる。」
「あ、そう…あんまフォローされた気しねえけど…てかなんでバスルームに来てんの?!」
「洗ってやるって言っただろ。」
「え、やだやだ、いい。やめろ、出ていけ、やだ!」
「いいから大人しくしていろ。」
まだ口は達者だが、体の方は少し力が抜けている。
軽く押さえつけて服を脱がせ、バスルームに放り込んだ。
それから、自分はジャケットだけ脱ぎ、バスルームに入った。
「大人しく四つ這いになれ。」
「なんでだよ?!」
「後ろ洗うからに決まってるだろう。」
「どんな羞恥プレイだよ?!せめて洗ってる時だけは出てろ!」
「…洗い終わったらちゃんと呼ぶか?」
「なんだよ、風呂でセックスしてえのか?」
「色気も何も無いな。」
「お前に言われたくねえ。呼ぶから出てけ。」
すっかりいつも通りだ。
愛撫している最中はあんなに可愛らしいのに、少し元気を取り戻したらこれだ。
「10分は待ってやる。」
「はいはい。」
しっしっ、と追い払うようにされ、仕方なくバスルームを出る。
思ったより早く声がかかり、中に入ったのはそれから7分程が経った頃だった。
「ちゃんと言うこと聞いたんだな。」
「あとがめんどくさいと思っただけだ。」
そっぽを向いている奏多をグイッと抱き寄せ、用意しておいたローションを手に出す。
「痛かったら言え。」
「…お前、毎回それ言うな。」
「…なんだ、悪いか。」
痛がるのを見る趣味はない。
気持ちよくて、よがっているのがいいのだ。
「…別に。…んっ、調子狂うなって、思っただけ…」
ゆっくり後孔に指を入れ、ほぐし始める。
洗浄した時に少し柔らかくなったのか、指にまとわりつくように、きゅう、と収縮する。
「ん…はぁ…っん…」
口元を手で抑えている奏多だが、我慢しきれないのか、声が漏れ出ていて、なんとも色っぽい。
「…ん…そこばっか…しつこい、っ…」
前立腺の付近を狙い、けれどそれには触れないように。
奏多は焦れたのか自分から前立腺に当てようと腰を動かしてきたが、賢杜はわざと指を外した。
「ほぐしてるんだ。じっとしてろ。」
ぺしっ、と軽く尻を叩くと、びくっ、と体がはねて、奏多は大人しくなった。
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