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#episode.65 スイッチ
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〜奏多side〜
バスルームでこれでもかというほど後孔を刺激され、下半身からすっかり力が抜けてしまった。
頭もほわほわする。
今は大人しく、賢杜の腕の中に収まっている。
もちろん、仕方なくだ。
ここで暴れても体力の無駄使いだということくらいは分かる。
「眠そうだな。」
「疲れたんだよ。」
「まだ寝かせないぞ。」
「はいはい。」
さすがスイートルーム。
ベッドはキングサイズで、大きな窓からは美しい夜景。
もっとも、夜景の方は深夜なせいで最高の状態とは言えないが。
ベッドにそっと下ろされ、こういうところにイチとの違いを明確に感じる。
賢杜はあくまで、奏多を丁寧に扱う。
言っていることは俺様だし無茶苦茶でも、行動はとても優しい。
(…元々、優しいやつなんだろうな。)
賢杜をぼーっと眺めながらそんなことを思う。
賢杜はシャツを脱ぎ、ワックスで固めてあった髪をくしゃりと崩した。
(無駄に色っぽいなこいつ…AV男優でもやったら売れんじゃねえの…)
「お前、何考えた?」
「は?」
「今変なこと考えなかったか?」
「そんなことない。気のせいだ。」
変に鋭いのは勘弁して欲しい。
「…てか、ゴムあんの。」
「ローションと一緒に買ってきた。」
人を待たせているあいだに、ちゃっかりそんなことまでやってたのか。
「…なめる?」
「してくれるのか?」
「…このまま再開するとか、ムードねえなって思っただけ。」
「ほぉ…ムード、ねえ。」
「…んだよ。」
こんなにいい部屋なのだ。せめてムードくらいはいい感じにしたい。
奏多は遊びの女の子とセックスするのだって、ムードは作る。
「まあ、恋人のお前が望むなら、ムード作りしてもいいな。」
恋人の、とわざとらしく言った賢杜に、複雑な気持ちになる。
イチに犯されている時はオナホのような扱いをされている気がして、すごく嫌だった。
そうではないことに嬉しさを感じているが、そんな自分に戸惑っている。
「こっちに乗れ。」
「え、なんで。」
「どうせならお前のも舐めてやる。」
「えっ。お前フェラとかすんの。」
心底驚いてそう言う。
こんな俺様なやつが、フェラなんてすると思えないからだ。
だが、この発言はまずかったらしい。
ムスッ、とした顔になった賢杜に、奏多は直感でそう思った。
「ぶっ飛ぶほど気持ちよくしてやるよ。」
ニヤリと笑った賢杜に、奏多は顔をひきつらせた。
なにか、とんでもないスイッチを入れてしまったようだ。
*
「どうした?この前の方がうまかったぞ?」
「う、うるさいっ…!」
いわゆるシックスナインをしている今。
上になったのは奏多で、賢杜のモノを舐め始めたまではよかった。
が、その後賢杜が奏多にフェラをし始めてからは散々だった。
巧みな舌使いと、後孔への同時刺激に奏多はへにゃりと賢杜にしがみつくだけになってしまったのだ。
「ちゃんと舐めないと、はいらないぞ?」
よくもそんなことが言えたものだ。
賢杜のモノはしっかり勃っているし、ローションを使うしゴムをつけるのだから、濡らす意味はない。
「んっ、じゃあ、それやめろよっ、んぁ、っ…!」
「わかった。」
珍しく言うことを聞いてくれた。
そう思ったのもつかの間、体勢を変えられる。
「えっ、え?」
奏多がポカン、としている間にゴムを手早くつけた賢杜は、そこにローションを垂らし、よく馴染ませて、奏多の後孔にあてがった。
「えっ、や、え、なにこの体勢。やなんだけど。ちょ、おい!」
奏多の言葉を無視して、賢杜は奏多の太ももを掴んで足を開かせる。
そしてモノをグッ、と押し込んできた。
「っ、あ、あっ…!」
すっかりほぐれたそこは、ゆっくり進んでくる賢杜のモノを受け入れていく。
「っ、だめ、だめっ、これやだ!」
「なぜだ?」
「だって、この体勢っ…」
深く入っちゃう。
その言葉が口から出る前に、賢杜のモノが前立腺を擦り上げ、奥まで入ってきた。
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