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#episode.78 さない、くれない
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〜奏多side〜
「ん、ふ………んん、う、は…」
唇を重ねたまま、胸の突起ばかり弄られ、甘い声が漏れる。
ここもすっかり性感帯になってしまった。
カリカリと爪で引っかかれたり、キュッとつままれたり、周りを優しく撫でられたり、上下に弾かれたり。
様々な刺激を与えられて、お腹の奥の方がキュンとする。
「は……ん…っ、ん……」
コロコロと転がされるように触られると、じわりと先走りが溢れた。
「……ふっ、いやらしいな。シミになってるぞ?」
淡い色のパンツは、簡単に色が変わって、しかもモノの形まではっきり浮き上がっている。
「うるさいな……さっさとヤって終わらせようぜ。」
「情緒のないやつだな。」
お前にだけは言われたくない。
情緒、だなんて。
きっと"情緒"も悲しんでいる。
奏多はそんなことを思った。
「せっかくとろけさせてやろうと思ってるのにな?」
「ひぁっ……」
どんなに冷静でも、耳をひと舐めされたらどうにもならなくなる。
全身に走るゾクゾクとした快感と、奥の方がキュンキュンと疼くので、途端に頭がとろけてしまう。
耳たぶを食まれ、耳の裏を舐められる。
くちゅ、くちゅ、じゅる、と音でも犯される。
「ひ、んっ、あ、やぁ…」
「くくっ…弱すぎだろ。」
心底楽しそうな声を上げる賢杜は、耳を舐めながら、下半身に手を伸ばす。
「んんっ!」
モノの先端を刺激されて、気持ちよくなりたい、で頭がいっぱいだ。
「はやく、ねえ……」
賢杜のモノをズボンの上からさする。
「このビッチ。」
「ビッチじゃねえし……」
抱かれたことあるの、2人だもん。
ボソリと呟くと賢杜の纏うオーラが変わる。
「ほぉ?2人、ねえ?」
「…知ってんだろ、お前も。」
「あいつのあれはセックスじゃねえだろ。」
「え、あ、んんっ、あ!」
話を続けようにも、また耳を舐められ、言葉が嬌声に変わる。
しばらくそれを続けられ、またトロン、としてきた頃。
「あんなの数に入れるな、馬鹿野郎。」
思ったより真剣な顔と声。
なんだか少し、嬉しかった。
「……うん。」
恥ずかしくなったのと、泣きそうになったのとで顔を隠し、小さな声で返事をした。
「大体、本当にビッチなんて思ってねえよ…あれは言葉のあやで、その場を盛り上げるための嘘っぱちだろうが…」
なんだか慰めるような、弁解するような、そんな言い方をする賢杜に、思わず笑みがこぼれた。
「……んだよ。笑うなよ。」
「ふふ、だって。」
「似合わねえってか。わかってるよアホ。」
「…………ありがと。」
「…お前…今夜は寝かせねえぞ。」
「え、なんで?」
「クソ、自覚しろ。」
え、何を?と聞きかけたが、それは言葉になることは無い。
下着も脱がされ、ローションが後孔に垂らされて、そちらの愛撫が始まったからだ。
「っ、ん……は…ぁ、あっ……」
前立腺を擦られると、きゅっ、きゅっ、と賢杜の指を締め付けてしまう。
「…お前、感じやすいよな。ずっと思ってたけど。」
「…それは、っ…」
イチにずっとされていたせいだと思う。
あとは賢杜が上手いせいもある。
「まあいい。ここはまだ開発途中だしな。」
とんとん、と胸を指で叩かれる。
まさか、これ以上胸で感じるようにさせるつもりか。
「それに、こっちも。」
耳をするりと撫でられ、ゾワゾワする。
「…おまえだけに、染める的な…?」
「……っとに、てめえ…」
はぁぁぁ、と深いため息をついた賢杜に、奏多は首を傾げる。
なにかおかしなことを言ったか。
いや、もうわからない。
キスをされてから、頭はもうはたらかない。
なんだっていい。
何を言っても、どんなことをしても、この男は奏多を好きにならない。
愛さない。
愛して、くれない。
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