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跳び箱編『第22話*』
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「……ご想像にお任せします……」
自分でも驚いた。なんでこんな曖昧なことを言ってしまったのか、理解できなかった。
「ふーん……? まあいいや。思春期の男子は素直になれないこともあるしな」
「はあ、あっ……ああぁっ!」
再び激しい抽挿が始まる。強く身体を揺さぶられ、感じるところを余すことなく擦り立てられ、全身ががくがく痙攣する。飲み込みきれなかった唾液が唇からあふれ、突き上げられた衝撃で大粒の涙が飛び散った。
「せ、せんせ……もう許して、くださ……」
「……うん、いい感じに解れてきた。じゃあそろそろ跳んでみるか」
「は……っ?」
急にそんなことを言われ、夏樹はポカンと首をひねった。跳ぶって何のことだ……?
「跳び箱だよ。七段跳べるようになることがそもそもの目的だろ? 跳ばずに終わっちゃったら意味ないからな」
そう言って、市川が己を引き抜いていく。
夏樹の肉襞は名残惜しそうに市川に絡みつき、完全に引き抜かれる際にちゅぽん、といやらしい音を出した。
ぐったりと身体を投げ出しているところを抱き起こされ、跳び箱の前に立たされる。
「ほら、跳んでみろよ。今ならきっと跳べるはずだ」
「こんな状態で、跳べるわけないじゃないですか……!」
「いや、跳べる。俺がついてるんだから跳べないはずがない」
「無理ですって……」
「大丈夫だよ。お前は踏み切り台の上でジャンプして、軽く跳び箱に手をつけばいい。後は俺がサポートしてやる」
「そんな……」
夏樹は泣きそうな顔で市川を見上げた。
正直言って不安だった。全身に力が入らず、指先も上手く動かせない。こんな状態で跳べだなんて、無茶にもほどがある。
だけど……。
(もし跳べなかったら、俺はなんのためにこんなこと……)
さんざん恥辱を味わわされた見返りが、「跳べませんでした」ではあまりに割に合わない。成績も「1」になってしまう。それはいくらなんでもひどすぎる。
「……わかりましたよ」
こうなったらヤケだ。市川も「大丈夫だ」と言っていることだし、これで上手くいかなかったら彼に責任を取らせよう。既に恥はかきまくった。跳び箱ひとつ跳べなくても、たいした恥ではない……。
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